世界中の文化は、幸運であると信じられているシンボルを作りました。このシンボルは、欲しいものの願いを与えたり、病気を治癒すると考えられています。また、邪悪な心を守り、呪いから保護するためのシンボルもあります。
シンボルは、物、数字、植物、動物、昆虫、宝石などで、良い運命の悪い運命を呼び寄せると言われ、多くの文化で信じられています。
ここでは災いから身を護るといわれる、「カメ」「コオロギ」「イルカ」をご紹介します。
カメ
カメは、風水思想ではドラゴン、ユニコーン、フェニックスと並んで神聖な動物の一つで、幸運を呼ぶとされています。
また他の文化でも、創造、持久力、強さ、安定性、長寿、妊娠(ナイジェリアでは、女性の性別の象徴)をつかさどる幸運の象徴とされています。これらは新しいものをもたらす、というよりも個々を保護する役割が強いものです。
アジアでは、カメは苦境から救ってくてる生き物として物語に登場します。
スーフィー教では、カメの卵が孵化し、赤ちゃんが海へ戻っていくのは、赤ちゃんカメが海で神となり、私達を守ってくれると教えています。
ネイティブ・アメリカンの伝統的な逸話でな地球はカメの甲羅の上にのっていて、カメがいつも人類を守ってくれているとされています。
カメは邪悪なものから回避できる力をもっていて、私達を守るという、幸運の生き物とされ、インドではペットで飼うことを禁止しています。
コオロギ
中国やヨーロッパでは、床下のクリケットは何千年もの間、家庭幸運の兆候とされました。でした。これは、クリケットの鳴き声が一種の仲間を呼び寄せ、安全な場所を示しているという意味によるものです。危険の兆候があれば、鳴き声は止まります。それで、偶然でもコオロギを殺すことは非常に不運とされています。
ネイティブアメリカンたちは、クリケットは幸運をもたらすものなので、その形を模倣することは無礼であると信じていました。
中世ヨーロッパの文化ではコオロギを形どったものを、家の中におきましたが、これは「悪の目」を払拭するためのものです。
またアジアでは、コオロギを食用として養殖していますが、これは栄養価が高いというだけでなく、食卓にコオロギがあるとうのは家族の幸せと安全を願うという意味もあるそうです。
イルカ
イルカは、ギリシャ、シュメール、エジプト、ローマの古代文化の中で幸運であると考えられています。
クリスチャンとネイティブアメリカンにとって、イルカは保護の象徴であり、幸運をもたらすと言われています。海で何ヶ月か何年も過ごした古代の船員たちは、船の周りを泳いでいるイルカが、近くに陸地がある兆候だとして、安心感をおぼえたそうです。
ギリシャ神話で、ディオニュソスが海賊に襲われた時に、身を護るためイルカ返信して危機を逃れたそうです。
また詩人アリオンが漂流したときに、イルカの群れにそって泳いでいったら、海岸にたどり着いたという話もあります。
イルカは人間よりも高い知能と精神性をもっているのではないか?ともいわれますので、私達を保護してくれることを信じるのは当然とも思えます。
まとめ
様々な動物が幸運の象徴であると言われますが、その中で「カメ」「コオロギ」「イルカ」は私達を危険から遠ざけ、安全でいさせてくれる守り神のようですね。
私達には親しみやすい生き物ですから、実際に生きている彼らを見てもいいし、触れて災いを祓ってくれるお願いをするのもいいですね。また、彼らを型どったラッキーチャームを家の中においたり、身につけるのも災除けになるのではないでしょうか?