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一生独身の覚悟をする人の特徴。ソリストは孤独なのか?

生まれてから死ぬまで一度も「結婚」をしない。

2015年の国勢調査での「生涯未婚率(50歳まで一度の結婚したことのない人の割合)」は男性、23.4%、女性14.1%と年々上昇してきています。

このまま未婚率が上昇していけば20年後には成人男女の60%の人が独身になるとの予想も出てきています。

結婚離れが進んでいる昨今で、独身であっても既婚であってもそれぞれメリット、デメリットがあり、どちらがいいのかは、本人次第でしょう。

「結婚」を望む人の殆どは、家族を作り、人生の生きがいや安らぎを求める人達が多数ですが、あえて結婚という選択肢を捨て「一生独身」の覚悟をする人たちには心理的にどんな特徴があるのでしょうか?

また「一生独身」を決めたソリストたちは本当に孤独なのでしょうか?

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「群れのルール」が苦手である

人間生きていくには他者との関わりは必然です。人は皆どこかの「群れ」に属しています。

人付き合いが好きであろうとなかろうと、世の中、他者なしでは生きていけないのは事実でしょう。

一人暮らしで友人も家族もいない人であっても、生活に必要な収入は会社から、もしくは顧客から支払われるののであり、独立していても自分の仕事に関わる人達がいるわけです。食事もスーパーに生産者が供給しているから食べられるわけで、食物を種から育てているわけではありません。現代では、どこかの誰かと必ず繋がりがあるのです。

ですから私達は必ずどこかのグループに入っていて、なにかしらの付き合いを他者としているわけです。

人との付き合いがグループや組織になれば、ルールがあり従うべきこともかなりあります。しかし、グループの中にいれば仲間意識ができ安心感、安定考えられます。

自分で作る家族、家庭も同じことでしょう。それぞれの家族には「決まり」があり、多少不本意でも安心ができる家庭のために、家庭のルールに従わなくてはなりません。

社会人になるまでは、そうした生まれ育った家庭のルールを守り、社会に出てからは家庭のルールからは脱出できたとしても、仕事での仲間とのルールがあります。嫌でも「群れ」のルールに従っていないと生きていけないのです。

自分が結婚をすれば「社会の群れルール」の他に「家庭のルール」も守らなくてはいけません。「社会の群れルール」の対応で精一杯の人や、すでにうんざりしている人たちにとって、もう一つ新しい「群れのルール」に従うのはできれば避けたいと思うのではないでしょうか。

安心感や安定感よりも、これ以上は縛られたくない、という気持ちを強くもっているのだと思います。

精神的に自立している自身がある

先に述べたように、人は一人では生きていけないので、なんらかの依存は他者にしています。

しかし、生涯独身を覚悟できる人は、他者に依存しすぎるということはしません。

人と交流を持ちながら自分と自分以外の人を分けて考えることができます。そして人はそれぞれが個であることも知っています。ですから自分の人生は自分で責任を持つという基本ができており、誰かに幸せにしてほしいとは思っていません。自分自身で幸せになれるという確信があります。

配偶者を持たないで生きていくということは、経済的な自立は勿論ですが、精神の自立も欠かせないものです。これは、自分ひとりで何もかもしなくてはいけない、という強迫観念ではなく、何事にも「自分はできる」という自信が心の奥底にあるのだと思います。

自分が「個」であることを理解している

「人は一人で生まれ、ひとりで死んでいく」というなんとも物悲しい言葉がありますが、ほとんどの人がその通りの生と死を迎えることでしょう。

この言葉は、「自分はこの世で唯一の存在で、他の誰でもない」という解釈でもあります。ですから、いくら親しい恋人や友人がいたとしても、彼らは自分の感情や思考をまるごとわかってくれることはしません。

人を好きになったら、相手に自分のことを理解してほしいという欲求は次第に強くなっていくのが自然です。これは他者からの承認欲求と独占欲からくる感情ですから、恋に落ちた人はきっと経験があると思います。

「一生独身でいる」覚悟がある人は、この感情の線引きがうまくできています。人間は全く同じ人は存在しない個であるから、相手のことを好きでも、自分を完全に理解してくれることは不可能であることを知っています。

ですから、恋人が自分が期待しているような言動を取らなくても許せるし、また自分の期待を全て満たしてくれるとは思っていません。それは、結婚して家族になっても相手も自分も変わることはありません。

それならば、わざわざ「結婚」という条約を結ぶ必要はない、と考えるのではないでしょうか。

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ソリストは孤独なのか

一生独身でいる人を最近では「ソリスト」と呼んで、日本だけでなく欧米でも「ソリスト」は増加しています。

彼らは生涯独身で、結婚や同棲などで誰かと一緒に住んだり、自分の家族を作ったりしません。けれど、人と交流しないということではなく、友人が多数いたり、親や兄弟と親しく接していたり、恋人がいたりします。

自分の領域や世界を守り、他者に必要以上な依存をせず、違いを認め、自分以外の誰かも愛せる人たちです。

けれど、それだけに「ソリスト」は孤独であるともいえます。

お天気のいい日に公園で、夫と妻、その子供たちが柔らかな日差しを浴びて、楽しく笑っている姿を見たら、羨ましく思うでしょう。そして、自分の一人の部屋に戻れば、虚しい寂しさを味わうこともあるでしょう。そんな日に限って、仲の良い友人たちは忙しく、一緒に出かけることもできません。そこで、仕方なく以前から見たかった映画を観たり、窓から降り注ぐ光を感じながら、読みかけの本を開きます。その時、彼らは心地よい寂しさを味わっています。

家族を持つ人にはわからない深い孤独の中に、少しの迷いと共に本当の自分を見つけ出しているのです。

孤独の中から見つけ出す「孤高」の尊さを感じられるのは、ソリストならではの特権とも言えましょう。

「一生独身でいる覚悟」というのは、経済面や将来計画も考えなくてはなりません。しかし、その前に、自分の精神がどこまで「ソリスト」として適応できるのかをじっくり考える必要があるのではないでしょうか。

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