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相田みつをの息子、相田一人が語る父のエピソードと名言

昭和を代表する詩人・書家の相田みつを氏。

彼の長男、相田一人(かずひと)氏は「相田みつを美術館」の館長です。

本記事で、相田一人のプロフィール、経歴、父相田みつをとのエピソードや名言、相田みつを美術館について見ていきましょう。

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相田一人のプロフィール、経歴

「相田一人」の画像検索結果<引用元:sut-tv.com>

氏名:相田一人 (あいだ かずひと)

生年月日:1955年9月2日

出身地:栃木県足利市

職業:相田みつを美術館館長

父親 相田みつを氏は長男の一人氏に、「気骨ある人に成長するように、何事も一人でやっていけるように、一日も早く一人立ちできるように、という願いをこめて『一人』と命名したそうです。また、人生の孤独、寂寥、悲哀等を一人で堪えてゆかねばならぬ時の事を考えて、あえて『一人』と名付けたそうで、自立した責任をもてる人生を息子に願っていたようです。

母親の千江(ちえ)さんは存命中で現在91歳。妹が一人いる4人家族でした。

一人氏は高校までは地元の学校へ行き、家族と暮らし、大学から東京に出て、一人暮らしを始め卒業後は出版会社で編集の仕事をしていました。

父の死後、作品の編集や遺作展を開き、1996年に「相田みつを美術館」を東京の銀座に設立して、館長を務めています。

また、数多くの相田みつをに関する展示会や講演会に出演し、執筆活動も行っています。

父 相田みつをのエピソード

二足のわらじは履かなかった

相田みつを氏は、国語の教員免許を持っていたので、学校に勤めながら書の活動もできたのですが、筆一本で生きることを選び、一切副業はしなかったそうです。

自分で書いた書を売ったり、展覧会を開いた収入のみで生活したそうです。

もちろん生活は貧窮していましたから、周りの人からも書道教室でも開けばいいとすすめられたそうですが、一切他の仕事はせず、書だけで生きる決意を貫いたそうです。

芸術を極めるためのは貧しくても、家族が犠牲になっても構わない

相田みつを氏が、副業を持たなかった理由としては、他のことで収入が入ると、収入のいい職の方へ傾き、書が疎かになる。そして、その甘えが自分の書くものに出るのが怖かったからだと、一人氏は語っていました。

家族の生活は苦しく、8畳一間で家族4人が暮らしていましたが、書のためのアトリエは30畳あったとか。

「一番大事なものに、一番大事な命をかける」という精神を貫き、家庭を顧みず、仕事に最適な環境を作ったそうです。そこまでして徹底して書を極めた人なので名作が多く出来上がったのですね。

また相田みつを氏は、家族の生活が苦しくても、一家の長であるみつお氏が芸術に打ち込み充実しているのだから、家族はみんな幸せだという考えだったそうで、昭和初期の芸術家の家庭が偲ばれます。

相田みつをはナイト・ホークだった

相田みつお氏は、夜中から明け方にかけて、仕事に集中する夜型でした。一日のうちで、一番静かに夜世間の人が寝静まった夜ですから、静かな時に集中できたようです。

そして仕事が一段落つくのは明け方で、それから必ず散歩に出たそうです。栃木の家には近くに八幡山古墳群があって、誰もいない古墳をゆっくり歩きながら、詩を考えていたそうです。

自然から学びこの世を理解し感謝を表していた

自然は人間が頑張っても作り出せないもので、この地球にあるすべての物を、使わせてもらっている、と感謝していました。それで「おかげさん」と言う言葉が相田みつを氏の詩にはよく出てくるのですね。

また種をまけばいつか必ず芽がでてくる植物を見て、人の人生もそうであり結果を早急に求めない姿勢や、諦めずに続けていく努力を学んだそうです。そして、花や幹や枝は目に見えるけれど、根は見えない。しかし根がなければどんな植物も育つことができないことから、「目に見えないものの大事さ」を深く理解していたようです。

人間は本来は自然の中で生きるのが一番人間らしい生き方であり、自然と呼応していくべきだと語っています。それには、自然の声を聞く精神を持たねばならず、利己的な考えや結果のみを求める社会に異を唱えていました。「人間の命」の尊さを理解するのは、自然と融合する大事さを多くの詩に表現しています。

相田みつをの名言

相田みつを氏の言葉は、どれもが名言なのですが、いくつか人気のあるものを挙げておきます。

「相田みつを 名言」の画像検索結果<引用元:page.auction.yahoo.co.jp>

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「相田みつを 名言」の画像検索結果<引用元:matome.naver.jp>

「相田みつを 名言」の画像検索結果<引用元:bungu-uranai.com>

落ち込んだ時や迷った時に、大きな助けとなり、自分自身を見直すことができる名言が沢山ありますね。

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相田みつを美術館

「相田みつを 美術館」の画像検索結果<引用元:t-i-forum.co.jp>

相田みつお美術館

東京都千代田区丸の内3−5−1 東京国際ファーラム 地下一階
電話 03−6212−3200

企画展「みつをの文字力」
2019年1月29日〜5月26日

相田一人氏による講演、作品ガイド、トークイベントもあります。

館内は相田みつを氏が散策した八幡山古墳群をイメージして設え、じっくりと作品を味わえる美術館です。美術館のコンセプトに「人生の2時間を過ごす場所」を掲げ、作品鑑賞に1時間を費やした後は、余韻に浸りながら残りの1時間を過ごせるように、寛ぎの空間のためにゆったりとしたカフェがあります。

「相田みつを 美術館 カフェ」の画像検索結果<引用元:tabelog.com>

飲み物が200円からランチは1000円程度とリーズナブルで、落ち着く雰囲気が好評のようです。相田みつを氏の作品を堪能した後、是非ゆったりとお茶を飲みたい場所ですね。

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