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ラプンツェルは草食系女子?それとも肉食系女子なの?

ディズニーアニメの「ラプンツェル」は、元気ハツラツで可愛いいですよね。冒険をして、恋をして、悪い継母をやっつけるという、ベタだけど夢のあるストーリーです。でもこれは、原作の「グリム童話」とは内容がかなり違っています。「グリム童話」では、「大人の女」のストーリーになっていて、少々辛辣です。

それで、主人公ラプンツェルのキャラには、どんなものなのか考えてみました。彼女 は草食系女子のベジタリアンで、おとなしい性格だったのか?それとも肉食系女子のミートイーターで、強気だったのか?

「ディズニー」と「グリム」、この2つのちょっと変なストーリーを追いながら、彼女が草食系なのか肉食系なのかを、見ていきたいと思います。

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生い立ちから見ると

「ディズニー」では、赤ちゃんの時に拐われてきたお姫様という設定ですから、「グリム」の方を見ていきます。

ラプンツェルを妊娠していたお母さんは、隣の魔女の家に生えている「ラプンツェル」という植物が食べたくて仕方ありませんでした。「ラプンツェル」というのは、サラダ用の野菜「ノヂシャ」ではないかと言われています。

お母さんは、妊娠中だったせいか、そのラプンツェル以外は食べられない、と言い、どんどん体が弱っていきます。困ったお父さんは、隣の魔女の庭からラプンツェルを盗み出し、そこを、魔女に見つかってしまうのです。

魔女はラプンツェルを好きなだけたべさせてあげるから、生まれた子供は、貰っていくという条件をだし、娘ラプンツェルは魔女によって高い塔に閉じ込められてしまうのでした。

ここまででも、「グリム童話」のシュール感はでてますね。いくら奥さんが食べたいと言ったって、魔女の家から盗むことは、すごい勇気がいることです。そもそも、隣に魔女が住んでいる事自体が、怖いです。それに、庭に生えてる草と、自分の娘を交換しちゃうなんて、親としてひどくないですかね。

まあ、この設定からすると、お母さんは娘が生まれるまで、葉っぱばかり食べていたようです。それに、19世紀の村人の食生活は穀物が主流でした。ラプンツェルは、母親の食生活を受け継いで、ベジタリアンだったと推測されます。

塔の中の生活から見ると

彼女は18歳頃に、運命の男性に出会います。それまでは、魔女の継母のいいつけを守って、一歩も外に出ませんでした。

これを考えると、ラプンツェルは親の言うことをよく聞く、おとなしい従順なベジタリアンの草食系女子に思われます。しかし、若い娘が20年近く部屋の中に、ずっと閉じこもっていられるでしょうか?

「ディズニー」では、彼女が部屋の壁中に絵を描いていたり、ヨガをやったりして、元気に動きまくっています。それにトレードマークのあの長い長い髪。あそこまで髪が伸びるのは、野菜だけの栄養では無理でしょう。あの髪で人を引っ張り上げちゃうほど、強いんですよ。きっと、バランスの良い食事をしてましたよね。

それに、見知らぬ男性をあったその日に、自分の部屋のあげるとは、内気な女性ではできないことでしょう。それとも、今までは弱気な草食系女子だったのに、彼をひと目みたとたん、恋に落ち、突然肉食系女子に転身したのでしょうか?

恋愛から見ると

「ディズニー」では、その日に会った男性と、塔からでて町へ行きます。泥棒だと思ってる人とですよ。「グリム」では、男性に乞われるままに、すぐ寝ちゃって、妊娠までします。その後、どちらのストーリーでも、王子様と付き合っているのが、魔女にばれ、塔から追い出されます。

これは、きっと深窓のお嬢様で何も世間を知らず、警戒心がないんですね。人が言っていることを素直に受け止め、依存度の高い温厚な性格だと思います。

この男性、王子様は、魔女に、塔から突き落とされて、目がみえなくなります。塔から突き落とされて、目が見えなくなりますかね?当然、骨折でしょう。「ディズニー」では落ちたところに、都合よく茨があって、目にトゲが刺さるという、月並みシチュエーションです。

それで、ラプンツェルは王子様を探し出し、彼女の涙で、王子様の目は治り、めでたし、めでたし、です。愛する王子様のために、冒険し戦うのは、肉食女子の大好きなところ。幸せは待っているものではなく、自分の手で勝ち取るのがステイタスです。

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まとめ

この「ディズニー」と「グリム」のストーリーは、ありえないことが次々に起こって、ラヴ・ストーリーでありながら、お笑いの面白さがありますね。でも、それが私達に与えてくれる「夢」でもあります。

そして、ストーリーの場面によって、草食系になったり、肉食系になったり、ラプンツェルの性格がコロコロ変わっていき、驚きますね。彼女がこうして変化するのも、全ては愛する王子様のためです。 愛は「偉大」ですね。

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