本・作家

関根尚「日本文学のススメ」の感想!超笑えるマンガ!

漫画家 関根尚さんは群馬県出身の漫画家です。以前は「夏木尚」でかつどうしていましたが、結婚後関根尚に名義変更してます。 

代表作の『パパは鈍感さま』で皆さんお馴染みだとおもいます。

この『日本文学のススメ』も、物凄く面白いですよ。副題は「教科書ではおしえてくれない」ですから、文豪たちの裏話満載です!

10人の文豪たちの突飛な考えや思考が大笑いさせてくれること、請け合いです。

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夏目漱石

夏目漱石は、体が弱く結核、糖尿病、胃潰瘍、リウマチといろいろな病気を患っていましたが、羊羹とかお菓子を平気で食べちゃう人でした。「我輩な猫である」のモデルである猫にも、本当に名前をつけていませんでした。

超負けず嫌いで、授業中、学生に「腕を出しなさい」といったところ、その学生が片腕だったのを知って、「私も無い知恵を絞り出して授業をしてるんだから、君もない片腕をたまには出せ」といったそうです。人間としてどうかと思いますよね。

樋口一葉

可憐な不幸の女性の代名詞みたいな人です。しかし美人だったので、モテモテでした。自分の不幸に浸り過ぎの悲劇のヒロインさが笑えます。でも男性ってこういう女性に弱く、そこをブツクサ言う女子には、共感がもてますね。

石川啄木

情に溢れた歌を沢山詠んだ啄木ですが、実際はとことんダメンズだったようです。ちゃぶ台返しはするは、お金は借りまくるは、浮気もし放題!みみっちいtころは、その浮気をしたことを、妻に読まれないようにローマ字で日記に書いていたことですね。しかし、こんなクズ男にも支援者がいて、それがあの言語学者として有名は「金田一京助」さん。「金田一少年」のひいおじいさんぐらいに当たるんでしょうかね?啄木のあの歌は、すべてビジネスだったことを悟ってしまうような裏話です。

森鴎外

超エリートの超優秀お人です。なにしろ、13歳で今の東大医学部に入っちゃうんですから、どんだけ飛び級ですよね。医学を学んだので細菌に非常に敏感で、潔癖症だったとか。なま物は一切食べず、果物も似たのがお気に入りだったそうです。ちょっと気持ち悪い。だからお風呂にも、浴槽には細菌が蔓延してるため、滅多に入らなかったという不潔者でした、、、。

宮沢賢治

いい人過ぎて泣けちゃう作家です。また菜食主義だったので肉や魚は滅多に食べませんでした。生涯独身だったのですが、男の性には勝てず、なんと春画コレクターで、厚さにして30センチもあったという、クリーンなイメージを台無しにする事実があります。

芥川龍之介

愛煙家で一日タバコを100本吸う人でした。タバコを吸ってない時がないってことですね。イケメンでしたが、顔が長く、また髪型がもっと顔の長さを強調しているところが、笑えます。彼もかなりの秀才で、英文学でも一日1200ページは読めたそうです。しかし、やっぱりこの時代の文豪らしく、女性にだらしなく、人妻と何回も心中しちゃうところが、ゲスいですね。

太宰治

芥川龍之介 萌えの人です。実は薬物中毒という危険な人で川端康成や他の同時代の作家に嫌われていました。芥川の真似して、なんども心中しちゃうし、有名な「生まれて、すみません」のフレーズは盗用だったりと、この人もハチャメチャです。

三島由紀夫

かなりのナルシストだったようです。エリートでしたが作家になり大ヒット。歌手、俳優としてもデビューしていたのは意外でした。そして、三船敏郎や加山雄三を抜いて、当時の「ミスターダンディ」に選ばれてしまっています!三島が作った「楯の会」で着ていた軍服は西武デパートで作ったコスプレというところが、面白い!ゲイ疑惑というのは「単なる噂であって、、、。」らしいですよ。

川端康成

目力の人で、お金がない時はだんまりを決め込んだそうです。また、嫌な客が来ると、指文字で「カエレ」と書いたりしたそうです。しかし、好きな女性にはストーカーしまくりでアタックするという危ない一面もあります。お酒は飲めなかったようですね。

中原中也

ちっちゃいイケメン君。アル中状態でいつも酔っ払っていましたが、弱いので、シャドーボクシングで、相手を威嚇したとか。親からお金をせびりまくる道楽息子で、言ってることは全て詩的で、意味わかんない状態だったそうです。DV男で女性からは逃げられ、結婚しても親のスネカジリは続いたそうです。

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まとめ

日本を代表する文豪たちには、大笑いですね。素晴らしい作品を書いていても、どんだけダメンズだったかがわかります。

マンガで名作を読む本は、かなりたくさん出ています。しかし、マンガであると画像の印象が頭に残ってしまい、自分のイメージが湧かなくなるし、かなり話の筋は省略していますので、文学作品を読んだとはいえません。

しかしこのマンガ本は、裏話ばかりなので、文学作品自体に影響を与えることもなく、楽しく作家を理解できるので、絶対にお薦めします!是非一度読んでみて下さい。

 

 

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