「頭がクリアになってない人は危機感を持ってください」と苫米地さんは言っています。そういう人は、頭の中にゴミがたまっているそうです。
ではどうやったら、そのゴミを取り除くことができるのか?
この本に書かれている内容の要約をしていきます。
Step1 「感情のゴミ」を捨てる
- やる気スイッチは必要ない。やる気をだす儀式をしても、またダレる、儀式をする、ダレるのループにはいるから。
- 感情的な人の脳はサル・ゴリラレベル。進化の歴史でいえば、感情をつかさどる扁桃体は古い脳。進化してできた理論をつかさどる前頭前野は新しい脳だから。古い脳に支配されている。
- 感情にひたるな。環境の変化で感情も変わるので、感情は生体反応である。感情に振り回されている人は「抽象度」が低い。
- 抽象度が低い人は感情に支配されている。その人に対しての情報が少ないと、抽象度が高いとする。抽象度が低いひとは、情報を持ちすぎているので視野が狭い。だから目先のことで感情が振り回される。
- ゴールと関係ないものはゴミ。ゴールを常に持ち、ゴールのために行動する。ゴールを意識して生きる。
- 幸福感を目的とするな。ポジティブな気分もネガティブな感情で壊されるので、目指すのは「嬉しい」「楽しい」ではない。ゴールに近づく副産物として、ポジティブ気分がでるのを、モチベーションとする。
- すべての感情を娯楽にせよ。現代は感情の動きは、生命維持とは関係ない。必要ではないが、あってもよいものなので娯楽である。
- ゴールに意味のある感情のみ許せ。達成できなくてイライラするようなネガティブ感情は、ゴール達成のために役立つからよいが、他の感情は捨てる。
- 感情の波のもとを止めてみる。感情を暴走させてしまうのは、始まりを意識できていないから。何故嫌な気分になったかを分析してみる。
- 自己中な人ほど深く傷つく。自己責任感が低い人ほど、相手のせいにして傷つきやすい。
- 抽象度を上げれば心の傷は早く癒える。自己チューをやめれば、相手を思いやれ、感情に振り回されない。
- やりたいことをやれば、脳が目覚める。心から望むことをすれば集中力が増し、感情に振り回されない。
感情の浮き沈みがあると、下等動物のような感じがしますね。自分の本当にしたいことを達成したいという強い意志が、感情にふりまわされない、ということでしょうか?
Step2 満たされないという焦燥感「他人のモノサシ」というゴミを捨てる
- 「自分」って何? 「自分」は他者からの目でみたことで、できている。「自分」とは情報の網の目の一部である。
- 部屋を見れば頭の中がわかる。 RASにより、自分にとって重要は情報だけとりこんでいるので、自分のまわりは頭の中が映し出されている。
- あなたは「他人」を生きている。重要だと思っていることは、他人からインプットされている。私達は他人のモノサシを刷り込まれている。
- 何を手に入れても満たされない理由 他者からの刷り込みをもとにして思考、行動しているからみたされない。
- 「ハワイで過ごす自由」の不自由 理想が似てしまうのは、他人からの刷り込で同じものを求めてしまうから。
- 一流企業の不満社員 手にれたものが自分の本当に欲しいものではないから、不満が出る。
- 本音にフタをするな。 世間の通念や他人の目を気にしないで、本音の願望で頭を膨らませる。
- 自分のモノサシで生きよ。他人から与えられたモノサシを捨てれば、本来のエネルギーと能力がでる。
- 比較するからモヤモヤする。 自分のモノサシで自分の価値を計る。
- 競争するからモヤモヤする。 競争は勝っても負けても頭の中をモヤモヤさせる。競争以外の自分のモノサシをもつ。
- 「常識のモノサシ」こそゴミ。 全て自分の価値判断で決める。
- 周囲の目もゴミ。 他人の目からみた自分は、自分が作り出した虚像にすぎない。
- 後悔のない生き方をするために。 過去をなかったことにすると、年をとった時、後悔しない。
私達は他人の情報に左右されながら生きているのは、確かなことですよね。ではどうしたら、自分のモノサシを持つことができるのでしょう?
Step3 変わりたいけどかわれない、、、「これまでの自分」というゴミを捨てる
- 「仮想の自分」と「過去の自分」を捨てる。 あのとき、ああしておけば、今こうなっていたのに、、。という考えは無駄。過去をベースに将来をかんがえない。
- 世界は過去の記憶で成り立っている。 脳の情報処理の手抜きによって、今見ているものは過去の記憶から成り立っている。
- 脳は巧妙に情報を選別する。 RASは重要な情報とそうでない情報を選り分けているので、私達はRASによって選別された世界を生きている。
- 現状維持の罠 脳は昨日までの自分が重要だと判断したことを、今日も重要だと判断するので、これまでの自分をリセットする。
- 「これまでの自分」を丸ごと捨てる。 これまでの自分をすっかり捨てられないと、劇的に変わることはできないで、悔いの残る人生を送ることになる。
- 未来が過去をつくる。 時間は未来から現在に流てきている。失敗しても次に成功すれば、その失敗は成功への導きだと感じる。
- 未来が最高なら、過去も現在も最高。 過去の実績から未来を決めつけない。どんな過去も良い未来を作るための必要なものである。
- 「ラクでいたい」と「変わりたい」の狭間で。 人が変わりたいと思っても変われないのは、コンフォート・ゾーンとホメオタシスが原因である。
- 「自分」は書き換え可能な「情報状態」 ホメオスタシスのフィードバックを前向きに変えれば最高の自分になれる。
RASのコントロールをどうするかに、かっているのでしょうか?
Step4 自分に自信がもてない「マイナスの自己イメージ」というゴミを捨てる
- 世界は言語でできている 株も不動産も物理学者の宇宙も全てが言語で成り立っている。
- 言語による負の悪循環 頭のモヤモヤは言語でできている。自分自身に対して、毎日モヤモヤの刷り込みをしている。
- 人は自己イメージのとおりに行動する 他人からの評価で自己イメージが決まり、自己イメージは低い場合が多いので、そのイメージに沿って行動する。
- 失敗体験は二度と思い出すな 自己イメージから生まれた信念から、思考や行動が決定される。だから、失敗の反芻は頭のゴミである。
- ポジティブな自己対話こそ重要 失敗から学習し成長する。失敗によって自己評価をさげない。失敗したら励ます言葉を言う。
- エフィカシーの高い人の頭にゴミはない 自己評価の高い人には、「できない」理由が見つからない。エフィカシーを高くするには、ネガティブな自己対話を失くすこと。
- 他人はあなたの過去しか見ていない 他人の評価は昨日までの自分しか見ていない。だから他人に意見はみんなゴミである。
- 自らを拠り所にせよ 最大のドリーム・キラーはネガティブな自己評価をする自分自身である。
自己評価を高くして、小さいことでも自分を褒めていけばいいのでしょうか?
Step 5 「なりたい自分」になるためにまずは「我慢」というゴミを捨てる
- 我慢は危険 我慢すると自己尊重が下がる。やらされ感が自己評価を下げる。
- 「やらされ感」がパフォーマンスをさげる 強制的動機で行動すると、ストレスが増える。
- 「have to」で組織力もダウンする 人生は我慢で成長するは嘘。我慢している代わりに責任は取らないと思っているから、組織力は下がる。
- やりたくないことをやめる思考実験 やりたくないことを辞めたらどうなるか考えると、新しいアイディアがでる。
- 我慢しなくても、本当は大丈夫 やりたくないことを辞めると、辞めても大丈夫なことがわかる。
我慢しないで、やりたくないことを思い切って辞めてみると、辞めてもそれほど影響はなく、新しい考えがでてくるそうです。どのくらいの期間で、新しいアイディアがでてくるのでしょうね?
Step 6 やりたいことがわからない 「自己中心」というゴミを捨てる
- 「have to」が「 want to」に変わる秘訣 したいから、頭のゴミを捨てる。ゴールに必要ないものは全て捨てる。
- 自分中心な本音はゴールにならない 本音はやりたいことをするのにはいいが、ゴールは幸せを考えるもの。自己中心的なゴールは矛盾している。
- おいしいものを食べることは幸せじゃない おいしいものを食べて幸せなのは、扁桃体の情報処理でサルやゴリラと同じなので、「幸せ」ではない。
- 自分だけの幸せはありえない 自分以外の人も幸せになるのが、本当の幸せである。 人間の幸せは他の人も含まれる。
- あなたは「人間の幸せ」を感じているか? 自分を犠牲にしても他人を幸せにする献身こそ人間の幸せである。
- 自分を犠牲にして感じる幸せ 人間は人の喜びに一番の幸せを感じることが実験で証明されている。
- 「やりたいこと」を見つける近道 自分中心に考えているから、やりたいことが見つからない。他人の喜ぶことを考えよう。
- ゴール設定の基本条件 自分の本音にフタをしないで、他人の喜ぶことを考える。ゴールは現状の外に設定する。
- 自己啓発の通説に騙されるな 「ゴールは実現可能なものにする」という説では、現状維持でしかなく、コンフォートゾーンをでられない。
- スコトーマが外れる快感 脳は臨場感が高いほうを、コンフォートゾーンにする。そうするとスコトーマが外れ、新しい方法が浮かんでくる。
- 脳の判断基準は臨場感 物質的な感覚がなくても、脳がリアルと感じれば、その人の現実になる。
- 臨場感で体が変わる 感情移入の度合いが高ければ臨場感が生まれる。臨場感があれば身体も変化できる。
- 臨場感を高める未来の記憶 今までの記憶を合成して新しいコンフォートゾーンを作る。新しい現在の記憶によって、臨場感も高まってくる。
- ドリームサポーターを増やす方法 臨場感を高めれば、まわりに目標を達成するサポーターが増えてくる
- ゴールがあればゴミはなくなる 心から望むゴールがあれば頭のゴミはなくなる。
他人の幸せを考えるゴールを設定すれば、臨場感が高まり、目標達成に不必要な頭のゴミはなくなるようです。これって、引き寄せの法則と似てますよね。成功した自分を想像して、すでにそうであるように、ふるまう、とかね。
Step 7 失敗するのが怖い 「恐怖」というゴミを捨てる
- 恐怖というドリームキラー 恐怖の感情をコントロールできると、ゴールを実現できる。慎重すぎてはいけない。
- 何のために働くか 嫌な仕事を辞めたら「食えなくなる」は本当か?
- ありもしない恐怖に支配されるな 仕事がなくなってもすぐ餓死はしない。
- 恐怖を悪用する人々 会社を辞めたら食べていけなくなる、と説教する人達が大勢いる。
- 「食えなくなる」という恐怖を捨てよ 「食えなくなる」=「餓死」ではない。食うために働く必要はない。
- 「失敗」はありえない 最高の未来からは「失敗」はありえない。
- 「食えなくなる」と言うな 一時的に収入が減るだけ。絶えずインカムは上下するもの。
- 辞めたあとのことは辞めてから本気で考えよ 会社を辞めたことでスコトーマがはずれ、その先の道筋が見えてくる。
- 会社を辞めるふたつの方法 臨場感をあげて、自己イメージを高くする。辞めてから考える。
- 恐怖の感情を消すルール 恐怖の感情はいらない。すべての感情を娯楽にすることと、ゴール達成のために意味ある感情だけ許可する。
- 怖がっている暇があれば行動せよ 怖がっていないで、恐怖の原因を消す行動をする。結果を淡々と待つ。怒られたらその場で対応する。
仕事を辞めたからといって、すぐ死ぬようなことは現代ではないし、恐怖はないということですね。会社を辞めてから真剣に将来を考えても、思いつかなかったらどうなっちゃうんでしょうね?
Step 8 「論理へのとらわれ」というゴミを捨て「ひらめき脳」を手に入れる
- 天才はAからDへいく 答えがある問題は一瞬で分かる。順序を追うことはない。
- 言語の限界 いくつもの要素が絡み合いながら、複合的に展開しているので、順を追っても整理できない。
- 全体が分かることで部分がわかる 部分的なことを見ていても何をしているのか分からない。全体と部分は双方向に関係している。ゲシュタルト能力をつける。
- 部分を追っていると、部分の迷路に迷い込む 部分を追いながら全体像が見えることがたいせつである。
- 頭のいい人は部分だけで全体が分かる ゲシュタルト能力を高めることが、頭のいい人の思考法である。
- 現状の外のゴールは、ゲシュタルト能力によって叶う ゴールと現状の自我という抽象度の違う次元に臨場感という橋を架ける。現状の自我、部分と全体、ゴールとの間に双方向が働いてゲシュタルトが作られる。
- ゲシュタルトを拡張せよ 抽象度をあげて知識を増やす。ゲシュタルトが大きければ、少しの情報のインプットで多様なアウトプットができる。
- 矛盾もそのまま頭の中に放り込む 矛盾は合って当たり前。論理的に考えようとすると迷路に迷い込む。矛盾も受け入れる。
- 知識を増やすためにもゴールを持て 知識は興味を持って取り組むと吸収される。ゴールを意識して知識を増やすとゲシュタルトとなる。
- ゲシュタルトができる感動 ゲシュタルトの発見はヘレン・ケラーと同じような大きな感動を得ることができる。
部分のみを考えていると頭のゴミにまよわされるので、同時に全体も考えるということですね。しかし、その部分が全体の一部だと確信できなければまようでしょうね。
まとめ
自分のエゴのためではなく、人のためになるゴールを設定し、イメージ化をし、全体と部分を同時に理解していくということ。そして感情は単なる娯楽であるから、気に悩む必要はないということですね。
ゴールのためなら揺れ動く感情を俯瞰するところは、成功者の鉄則です。でも、これができるようになるには、かなりの訓練が必要になります。今日からでも、少しずつ行動するのみですね。