ポルノグラフィティの新曲「フラワー」が大泉洋主演映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」の主題歌に決定しました。
この映画は、渡辺一史によるノンフィクション作品を
こちらが主題歌入りのPVです。
「フラワー」はこの映画のために作った新曲で、大泉洋が演じる鹿野の言動や感情にリンクしているところがジンとくるそうです。
ポルノグラフィ 「フラワー」の歌詞と意味は?
岡野昭和仁のコメント
鹿野さんの生きた世界は、厳しくもあり、孤独でもあったと思います。
しかし、それに負けない強さと優しさを持ち合わせていたのではないでしょうか。
そのすべてをイメージしながら楽曲制作をしました。
新藤晴一のコメント
鹿野さんが聴いたらどんな風に思うのかと考えながら歌詞を書いたのですが、
彼の強さをどう表現すればいいか最後まで悩みました。
表現したかったことが聴いてくれた方に伝わればうれしいです。
「フラワー」の歌詞の意味と大泉洋の役柄がマッチ
そこに咲いているだけでこんなにも美しい
弱さと強さをもつ花よ
愛でられるためでなく
色を誇るためでもなく
息づいている
障害をもっているという弱さと、その障害を乗り越えなければ生きていけない強さを語っていますね。
大泉洋の演じる鹿野にとって、生きるということは、富や成功、賞賛をえるためではなく、「生きる」と言うことだけのために、生きているのが伺える一節です。
ねえ君は寂しくはない
雨宿りのバッタが言う
静けさと遠き遠雷
笑っているわけじゃないの
障害を持っていない人は、時折障害者に対して不思議におもうでしょう。
こんなに辛く不便なことがある毎日なのに、どうして生きていけるのか?
自分は周りのみんなとは違い、たった一人のような思いをどうやって、心の中にとじこめているのか?
自分は周りに溶け込めなくていつも一人でいるようだ。人混みの中にいて、まわりのおしゃべりでさえも、遠くの遠雷のようなかんじがする。
笑っているときでさえ、心から楽しんでいるわけじゃない。心のなかには抜け落ちたパズルのピースがあって、空いた部分に冷たい風が吹いている。
障害を持つ人の陰の部分を表して、アウエイ感があっても、微笑んでしまっている心情が思い浮かびます。
I wanna be so strong
even if I’m alone
I wanna be so strong flower
障害を持って生きていく本当の寂しさや辛さは、誰も分かってくれなくても、行きていかなくてはならない。
たった一人でも、誰も理解してくれなくても生きていきたい。
そのためには強くならなくは。
誰のためでもなく、どこかの遠い野の花のように咲いている花のように強くならなくては。
「強く生きる」という意志が感じられますね。
この歌詞は、肉体的に完全ではない人たちのためだけでなく、健全な体をもっている恵まれた人たちにも、当てはまることです。
すべての人には悩みがあり、それを解決していくのは本人しかいません。たった一人でも心を強くもち、生き抜いて行こう、という意味なのですね。
「フラワー」リリース ジャケットからみる関連性
12月14日(金)に配信限定でリリースとなったポルノグラフィティの新曲「フラワー」のジャケット。
バレエダンサーが暗闇の中、舞台上でダンスをしているデザインで、ワンシーンを切り取ったような立ち姿は美しく力強くみえます。
映画の主人公、鹿野の芯の強さを表しているようです。しかし、またそれは、バレエの不自然な規定ポーズを撮ることによって、避けられない強い生き方をしなければならない、鹿野の苦しさを表しているようです。
純白で円盤状に広がったスカートはタイトル「フラワー」の花びらを連想させ、歌詞に綴られている花の描写にも寄り添うジャケットとなっていますね。
生きていくという事自体が、「美しい花」であると語っているようです。
映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』公開日は?
2018年12月28日に公開。
すでに新作映画、ランキングの1位となって前好評が非常にいいものです。
この映画の主人公鹿野靖明は34歳。
筋ジストロフィーを患い、車いす生活を過ごしています。
鹿野はワガママ!オシャベリ!!自由スギ!!! それでも、真っ直ぐに生き、誰もがどこか憎めない愛される存在。
お正月休みにはぜひ見たい一本だと思ってます。