アメリカ ミネソタ州出身の写真家 アレック・ソス。
アメリカの文化的な骨髄を、その地域の精神で支えているような作品の数々。それらは、歴史、経済、宗教、風習が潜在的に表れ、奇妙な叙情詩のようです。また、はっきりとした主題を写し撮ってはいないのに、一連の意味をもつものであると感じとれます。
生い立ち 賞歴
経歴
引用元:Wikipedia
1969年、アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリスで生まれ。ニューヨーク州のブロンクスビルのサラ・ローレンス・カレッジで写真を学びました。ダイアン・アーバスの作品に大きな影響を受けました。
ダイアン・アーバス( 1923年3月14日 – 1971年7月26日)
アメリカの写真家。アウトサイダー的な人々のポートレート作品が多く、長年に渡って同じ被写体を撮り続けたりもした。社会派とよばれているが、アーバス自身は彼女個人の感情表現であると語っている。
「Sleeping by Mississippi」を自費出版し、ホイットニー・ビエンナーレのキュレーターに認められ、2004年から本格的にプロとして活躍を始めます。
彼の作品はしばしば、社会派のウオーカー・エヴァンスや先駆的写真家のスティーブン・ショアと比較されています。 国際写真家マグナム・フォットの正会員。2010年、出版社「リトル・ブラウン・マッシュルーム(LBM)」を設立。児童書の物語のような写真集をモットーに、本、雑誌、新聞も出版しています。
2006年から数年おきに個展を開いていますが、2022年 日本では初の写真展が開かれました。
妻、子供たちとミネソタ州ミネアポリス在住。
主な賞歴
- 2003年:サンタフェ写真賞。
- 2006年:ドイツ・ベルセ写真賞ファイナリスト。
- 2011年:国際写真センター出版部門からインフィニティ賞
- 2013年:ジョン・サイモン・グッゲンハイム記念財団からジョン・サイモン・グッゲンハイム写真フェローシップ。
- 2021年:ブリストル王立写真協会名誉フェローシップ
アレックス・ソスの写真作品
Sleeping by the Mississippi
2004年出版。伝統的なロードトリップスタイルを取り入れ、ミシシッピ河をたどり、人々とのつながりを撮影しています。写真からその地域の伝統の原点を見ることができても、ソスは被写体は一瞬のものであり、全てを決定付けるものではないと言っています。
Niagara
2008年出版。前作「Sleeping by the Mississippi」の続編で、自然の驚異を映し出しているものではありません。この象徴的な水域に訪れる人たちや暮らしている人たちの情熱と失望を表現しています。
I Know How Furiously Your Heart Is Beating
ソスは一年間旅行をやめ、創造的なプロセスを再考し、写真の焦点を媒体の主要な要素、観察と接点に集中させることにしました。
アメリカという壮大な物語を作ろうとするのではなく、時間をかけて人々を観察し、彼らの内面の生活を簡素に表現したかったそうです。
日本での写真展
「Alec Soth Gathered Leaves」
神奈川県立近代美術館 葉山
〒240-0111
神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
電話:046-875-2800(代表)
会期:2022年6月25日 -10月10日
展覧会の見どころ
日本で最初の、美術館での個展 初期の代表作〈Sleeping by the Mississippi〉ほか、〈NIAGARA〉〈Broken Manual〉〈Songbook〉の4シリーズで構成され、2015年よりロンドン、ヘルシンキ、ハンブルクなどを巡回した個展「Gathered Leaves」と同じタイトルのもと、最新シリーズ〈A Pound of Pictures〉を加えた本展は、葉山館の展示空間に合わせて独自に出品内容を選定しています。オリジナルプリントを見られるこの機会をお見逃しなく。カラードキュメンタリー写真のイメージが強いソスですが、本展ではモノクロームの大型写真シリーズ〈Songbook〉から10点を紹介します。現代美術シーンにおいても高く評価されているソスの世界観について、表現の多様性と連続性を同時に体感できる展覧会です 引用:神奈川県立近代美術館葉山
アレック・ソス Gathered Leaves | 神奈川県立近代美術館 (pref.kanagawa.jp)
参考: Artsy.net