パプアニューギニアの熱帯雨林に生息するタンビカンザシフウチョウ。
黒光りする体に長い冠羽をふりながら、羽を広げて求愛ダンスをするのですが、それがとても可愛いんです!
そしてその形は円盤のようで、お腹の模様はまるで人の顔に見えることがあります。
本記事では、タンビカンザシフウチョウの生態や、求愛ダンスの動画を紹介します。
タンビカンザシフウチョウ
<引用元:https://www.pbs.org>
タンビカンザシフウチョウ(Parotia lawesii)は,1884年に発見された、最大27センチのミドルサイズの鳥です。
Lawesiiという語源は、イギリスの宣教師 WG Lawes牧師にちなんでつけられたそうです。
スズメ目フウチョウ科に属し、パプアニューギニアの熱帯雨林に生息しています。
オスは、額に勃起性の銀色の毛があり、首周りに虹色、紫色、金緑色の羽毛を持つ、全体としてベルベットの黒い体です。
求愛の際、オスは小刻みな動きをし、胸毛が虹色に動くのではなく、色が急激に切り替わります。
メスは、頭部が暗い褐色で胸部、腹部は薄い茶色に濃い焦げ茶の横縞が入っています。
嘴は黒で、口の内側は灰色です。
主に果物、種、昆虫やトカゲを食べます。
タンビカンザシフウチョウの動画
実に面白い動きをして求愛をする動画を御覧ください。
形に羽を広げ胸元が光るところなどは、まるで円盤ですね。
地面に水平に羽を広げることができるので、スカートを履いているようにも見えます。
小刻みに頭を振って冠羽が揺れ続けるダンスパフォーマンスが、とても可愛いです。
こちらの動画では、ゆるキャラのような人の顔が見えます。
繁殖期や子育て
繁殖期は6月から1月で、一夫多妻です。
5m〜12mの木に、メスだけで巣を作り2〜3個の卵を生みます。
具体的な子育ては今の所不明です。
求愛ダンスをする鳥たち
求愛ダンスやメスの気を引くために歌を歌う鳥たちを、何羽が紹介します。
マイコドリ
中南米の熱帯地方に住む小型のマイコドリは、数羽で求愛ダンスをすることで、知られています。
クロアシアホウドリ
主に北太平洋に生息し、夏季はベーリング海やアラスカ湾周辺に渡り、冬季になるとハワイ諸島、マーシャル諸島などで繁殖します。
日本では、2017年には8ペアの産卵と3羽の孵化、ヒナ2羽の巣立ちにより世界最北の繁殖地となりました。
セイジライチョウ (キジオライチョウ)
北アメリカに生息するセイジライチョウの繁殖期は、3月〜5月です。
集団求愛場をつくり求愛ダンスをするのが特徴です。
他にも一般的に知られている求愛ダンスをする鳥は、孔雀、ツル、フラミンゴがいますよね。
繁殖行為は本能とはいえ、実に美しく可愛らしいダンスをする鳥たちを、これからも見ていきたいと思います。