ハンバーガーチェーンのバーガーキングがニュージーランド向けの広告動画が「人種差別的」として炎上しています。
巨大な箸を使って食べるベトナム風バーガーの動画を見てみましょう。
箸を使用して「人種差別」とした広告はドルチェ&ガッバーナでもありましたね。
東洋人は「箸」について敏感すぎるともありますが、海外のコメントを見てみましょう。
バーガーキングの箸を使って食べる動画
バーガーキングが箸でバーガー食ってるCMやって、人種差別だとか言われてらあ#BurgerKing slammed for ‘racist’ ad https://t.co/vpEoKe0kIf via @YouTube
— 赤坂長太郎 (@AkrSakr) 2019年4月9日
特に考えないで流し見をすれば、ありえない食べ方をしているとしか思えませんが、、、。
箸文化の東洋人批判というより、箸文化のない国のおバカさが見えるCMなような気もします。
海外のコメント、反応
このCMも賛否両論ですので、いくつかコメントを紹介します。
- 今度、箸でたべてみよっかなー。
- 白人は箸が使えないってことぐらいわかってたわよ。
- 単なるジョークじゃん。どうしてそうムキになるのかなあ。
- 今まで広告の問題で、箸を使うのがヤバイってわかってるのに、なんでこういうCM流すのかなあ。
- バーガーキング最低。人種差別するとは思わなかった。がっかりするよ。
- アジアの国ってなんなの?箸のCMがそんなにいけないのかなあ。
- バーガーキングはこのCMについて削除して謝罪したそうだけど、おっそいんだよね!中国は怖いぞ!
アジアの食文化といえば「箸」
食事のときに箸を使用する習慣を歴史的に持たない国は、アジアの食文化では「箸」は欠かせない道具だと思っています。
今回のバーガーキングのベトナム風バーガーもオリエンタル風を強調したくて、箸をCMに使ったわけですが、その使い方がまずかったのでしょう。
日本の巨大な赤い棒を使って不器用にバーガーを食べる西洋人は、不格好で笑いを誘います。美味しそうには見えませんが、一般的にアジア感をだすには十分です。
しかし、この新バーガーをベトナム風としていますが、使用されている赤いチリソースは実際にはベトナムよりタイのほうが一般的だということ。
こうしたアジアとして大雑把に食を捉える西洋人は、今に始まったことではありません。醤油と砂糖味のソースなら全て「テリヤキ ソース」とされているのもその一つで、海外旅行や海外在住の経験のある日本人なら、よくわかっているでしょう。
西洋人がアジアの食事、食文化を知らない、ということではなく、彼らは違いがわからないのです。
オリエンタルフードの象徴として「箸」を使用したに過ぎないのですが、こういったCMを世界的に知られている大手食品会社が行ったことで、炎上してしまったのですね。また、バーガーキングがアメリカの会社であることも中国が抗議した理由の一つでもあるでしょう。
差別批判はアジア各国へ文化知識を深めるか?
所感としては、この程度の広告を「人種差別」とするのは、少々行き過ぎのような気がしますが、今回の抗議で少しずつアジア各国の文化の違いを世界中の人が、理解しようとする気持ちが増えていくことを願います。
多分今回のことで、センシティブになっている一般人は、中国とアメリカだけではないでしょうか?
中国以外のアジア人は、ほんの少し箸文化や自国の食事を卑下されたような気分にもなるでしょうが、それよりも箸文化のない国の人たちを哀れに感じるでしょう。そしてアジア国以外の国では、この広告は間抜けで面白いと思うだけです。
しかしこの講義によって、箸文化の歴史を持つ国の人々がいかに箸に愛着をもっているかということを、他国の人たちがなんとなく理解してくれればいいのではないかと思っています。