福島県出身の彫刻家、外尾悦郎(そとお えつろう)氏。
アントニ・ガウディの建築であるスペイン、バルセロナのサグラダ・ファミリアの主任彫刻家です。
本記事では、彫刻家、外尾悦郎のプロフィール、学歴、経歴、家族について紹介します。
外尾氏の結婚した妻や子供はどんな人なのでしょうか?
外尾悦郎のプロフィール
名前:外尾悦郎 (そとお えつろう)
生年月日:1953年
出身地:福岡県福岡市
学歴:京都市立芸術大学美術学部彫刻科 卒
職業:サグラダ・ファミリアの専任彫刻科、主任
小さな頃から、考えるよりも先に心が反応する方向へと進んでいた外尾氏。
地元の福岡県立福岡高校から京都市芸術大学へ進みます。
そして、サグラダ・ファミリアの主任彫刻科ではありますが、外尾氏は自分はアーティストではなく、石工であると言っています。
僕は、石を彫る職人です。アーティストという言葉は、最近の人間が勝手に作りだした言葉で、職人とアーティストの差なんてない。人を永遠に感動させるもの、時代を超えて愛され続けるものを、たまたま造りだせたそのときだけ、人はアーティスト、芸術家になれるのだと思います。
外尾悦郎の経歴
大学を卒業後、中学、高校の非常勤講師をしていたのですが、ある時工事用の石を見て「石を彫りたい」という気持ちに駆られ、それまで働いていた美術教師を辞めて単身ヨーロッパへ旅立ちます。
スペインのバルセロナを訪れて、街を探索していると、砂煙を上げる石の協会の工事現場がありました。
それまでの国では、自分が石を彫る姿が想像できずにいたのですが、サグラダ・ファミリアを見て、「これだけ石があるし、建築中なんだから一つぐらい彫らせてもらえないか」と頼み込んだそうです。
何か閃光が走った瞬間というのでしょうか?これ以来、外尾氏は、サグラダ・ファミリアの虜となります。
1978年、バルセロナ移住してから、40年間今もなお完成へと工事を進めているのです。
外尾氏は、図面などを使っていなかったガウディの意図を理解する為に、ガウディが伝え続けた情熱を誰よりも必死に勉強してきました。
彫刻家の契約は一年ごとに更新されるシステムですが、これだけ長期に渡って携わる外尾氏は、サグラダ・ファミリアの建設において深い信頼を得ています。
2013年に主任彫刻家になっていますので、主任という大役を務めるまでに、35年という長い月日がかかっています。
<引用元:https://kinarino.jp/>
現在、生誕の門に飾られている外尾氏の作品『15体の天使の像』は、「天使は石から掘り出されるのを待ちわびていたようだ」と称賛されています。
また、東洋にも天使がいるとの外尾氏の考えから、天使のうち2体は東洋人の顔をしているんですね。
サグラダ・ファミリア教会とは?
<引用元:https://tabicoffret.com/>
スペインのバルセロナにある教会で、ガウディの代表作の一つ。
1882年に着工、翌年からガウディが設計を引き受けました。
現在も建設中です。2026年に完成予定ですが、これほど完成に時間がかかるのは、サグラダ・ファミリアの全貌は設計者であるガウディの頭の中にしかなかったとも言われており、頼りにできるのはたった1枚のスケッチのみだからです。ガウディ亡き後、弟子たちがこしらえた数々の資料もスペイン内戦で焼失してしまうというアクシデントに見舞われ、常に手探り状態で建設を進めていくしかない状態です。
本来は、新しい部分を作ると同時に完成部分の補修もしなければならないわけで、完成には実に300年以上を要するとも言われていました。
しかし、IT技術の発達により、進捗がかなりスムーズになり、設計作業がかなり早くできるようになったのです。
また、建設費用が大勢の観光客によって賄っていける見通しが付きました。サグラダ・ファミリアは贖罪の教会という特性なので建設費用はすべて寄付から成り立っているのです。
このことから、半分の期間の150年で完成する見通しとなりました。
サグラダ・ファミリア教会は、その近郊にある他のガウディの作品とともに、2005年、「アントニ=ガウディの作品群」として世界遺産(文化遺産)に登録されています。
外尾悦郎の結婚した妻や子供は?
<引用元:https://www.amazon.co.jp/>
同じ京都市立芸術大学を卒業したピアニストの比石妃佐子(ひせき ひさこ)氏。
比石妃佐子氏もスペインに魅せられ留学し、バルセロナで外尾氏と出会ったそうですから、運命的なものを感じますね。
現在では世界遺産となり許可が降りなくなった、サグラダ・ファミリア大聖堂でピアノ・リサイタルも1995年に行っています。
拠点はバルセロナですが、日本でもたびたびリサイタルを行って活動しています。
外尾夫婦に子供はいますが、年齢や名前の情報はありませんでした。
長い間、子供ができなくて悩んでいた時、子が授かる有名な場所に行ったらすぐに、奥様は妊娠したとか。
ご夫婦で、目的を持って情熱的に生きているので、願掛けをするとうまく波に乗れてしまうのですね。素晴らしいですね。
外尾悦郎 サグラダ・ファミリア主任彫刻科のまとめ
- 外尾悦郎 66歳は1978年からスペイン バルセロナに移住し、サグラダ・ファミリアの主任になるまで35年かかった。
- アントニ・ガウディのサグラダ・ファミリア教会は、2026年に完成予定である。
- 外尾悦郎の妻はピアニストの比石妃佐子で、バルセロナで知り合った。子供がいる。
ガウディは「明日にはもっと良いものを作ろう」という言葉を残しています。
外尾悦郎は、ガウディが見ていた方向を見つめていると、人はどう生きていくべきか、なにが本当に大切なものなのか、人間とはなんなのかといった、根源的な問いに対する答えがあると感じるそうです。
ガウディの真意を今も探し続け、サグラダ・ファミリアの完成に務めている情熱的な生き方には、感動を覚えますね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。