「あいちトリエンナーレ」の「表現の不自由展」での中止を巡って、津田大介氏の責任問題が問われ話題となっています。
そもそも津田大介氏とはどんな人物なのでしょうか?
津田大介のプロフィール、経歴、学歴、賞歴を紹介します。
また津田氏への批判また賛同はどんなもので、「表現の不自由展・その後」は失敗だったのでしょうか?
津田大介のプロフィール 経歴・学歴・賞歴
引用元:http://buzz-plus.com/
生年月日:1973年11月15日 2019年現在 45歳
出身地:東京都北区
学歴:早稲田大学社会科社会学部 卒
大阪経済大学情報社会学部客員教授、朝日新聞社論壇委員、新潟日報特別編集委員も兼任。早稲田大学文学学術院教授は任期付き。関西大学総合情報学部特任教授、京都造形芸術大学芸術学部文芸表現学科客員教授、東京工業大学リベラルアーツセンター非常勤講師、上智大学文学部新聞学科非常勤講師等を歴任。
津田大介氏の父親は社会主義協会派の活動家で、社民党の副委員長議員秘書を務めていました。
中学生時代に「赤旗」を読んだことが「物書き」になるきっかけとなり、高校時代は多くの部活動をしながら、新聞部もやっていました。
大学卒業後は就職試験に受からなかったため、アルバイトをして1999年、有限会社「ネオグローブ」を設立します。
2003年、ジャーナリストとしての活動を開始。
2006年、株式会社ナターシャを設立、その後もIT関連の多くの企業を設立し、時代の寵児となります。
またこれで、各有名大学での非常勤講師、客員教授を勤めるようにもなりました。
2013年には、新潟日報社特別編集委員に就任し、新政治メディアサイト「ポリタス」を立ち上げ、2015年、朝日新聞社論壇委員に就任。
2017年8月、あいちトリエンナーレ2019の芸術監督に就任当初から、波紋をよんでいました。
受賞歴
- 2008年 放送批評懇談会第45回ギャラクシー賞ラジオ部門大賞
- 2012年 放送批評懇談会ギャラクシー賞2012年9月度月間賞受賞
(これらの受賞は、「文化系トークラジオLife」に対して与えられたもので、津田氏個人に対してではありません。)
「表現の不自由展」 津田大介に賛成か反対か
「表現の不自由展」が中止になったことで、芸術監督である津田氏へのコメントが殺到しています。
賛否両論が多数なので、様々な意見がありますが、武田邦彦氏が芸術と政治の関係をわかりやすく批判をしています。
引用元:https://www.youtube.com/
津田氏の言動に一貫性がなく、中止してしまったことにも、批判を集めている理由ですね。
しかし、津田氏に賛同、養護する人たちは、そもそも津田氏を芸術監督に選任した人物の能力のなさた、市が出品内容を把握していなかった杜撰さに責任があるという意見を言っています。
「表現の不自由展」は成功か失敗か?
たった3日間で中止になった「表現の不自由展・その後」は翌日に中止に対する抗議デモが行われたり、声明発表がされています。
あいちトリエンナーレの出品作家、イム・ミヌクとパク・チャンキョンが自身の作品の展示中止をもとめ、参加作家72組が「芸術祭の回復と継続、自由闊達な論議の場」を要求しています。
美術評論家連盟は「表現活動が暴力や脅迫によって抑圧されることはあってはならないことであり、再展示できる社会的状況をつくる」ことを要求しています。
政治や社会批判をしている芸術家は数多くいて、美を追求している作品より注目度はずっと高いものです。
ひとつ例をあげれば、バンクシーも芸術性というより社会風刺での評価が高い作品です。
こうした政治、社会批判の作品が会期期間展示される場合は、世界的な知名度をもつ作家が個人指定をしてないことが多いので、暴力や脅迫から守られた体制が作られているからです。
「表現の不自由」があまり感じられない日本であっても、作家としての大きな力がなくては、展示中止になるのは止む終えないことなのでしょう。
展示の中止は失敗であるとも捉えられますが、 世界の国から比べれば比較的穏やかで自由なこの日本で中止されたことが「表現の不自由」そのものを語っているともとれます。
日本は世界有数の芸術国で日本国内に美術館は約600もあり、常に展覧会が催され、私達はいつでも気軽に芸術を楽しむことができます。
今回の「表現の不自由展」の中止は、芸術色が豊かな国であっても、芸術自体の社会的地位や国民の芸術に対しての意識が問われていることも感じます。
私達にとって、芸術とは何なのか、どうあるべきなのかを再考するいい機会が与えられたのではないでしょうか。
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