西洋美術史家の木村泰司(きむらたいじ)。
著書『人騒がせな名画たち』『西洋美術史』が好評で最近メディアの出演も多くなりましたね。
今回は、木村泰司さんのプロフィール、出身高校、大学、経歴や家族を見ていきましょう。
木村泰司のプロフィール、出身高校、大学、経歴は?
1966年、愛知県生まれ。
米国カリフォルニア大学バークレー校で美術史学士号を修めた後、2008年、ロンドンサザビーズの美術教養講座にて WORKS OF ART 修了。
ロンドンでは、歴史的なアート、インテリア、食器等、本物に触れながら学ぶ。
知識だけでなくエスプリを大切にした、全国各地での講演会、セミナー、イベントは新しい美術史界のエンターテイナーとして評判をよんでいる。
残念ながら、出身高校の情報は今のところ見つかりません。ただ、高校時代から欧米に滞在していたそうで、アメリカの高校に、通ったとか。
ロンドンでの勉強は約1年半ぐらいで、特に論文とかは書いていないようです。
美術は感じるものでなく、理解するものだ、という考えのもとに、著書や講座をビジネス主流で広げています。
マイナーな美術という分野を、一般的に需要の多いビジネスに変えたという点は、凄い才能だと思います。
学者として地位が高いというわけではないですが、豊富な知識と経験をもとに、美術のことを知らない人でも、面白く、後に応用の効くやり方が、大衆に受け、成功しているビジネスマンと言えるでしょう。
木村泰司の家族は?
父親の影響が大きい
父親は会社経営をしていました。
実家の会社を継がず留学を木村泰司が決意したとき、父親は「知識は学べる、それは懸命にやりなさい。しかし優雅さだけは簡単には手に入らない。そのために時間もお金も使うことを忘れないように」と語ったそうです。
どうやら木村家は裕福な上流の家系のような気がしますね。貴族的な教育を受けてきたのですね。
また大学で西洋美術史を専攻したのも、父親が「大学時代ぐらいしか好きな勉強ができるときはないから、就職に振りなものでも専攻しなさい」と助言があったからです。
木村泰司さんは、「西洋美術史」って面白そうだな、いう軽いノリで講義を受け始めたようですが、すかっりはまって、専門職になってしまったとのこと。
随分と理解のある、将来を見て取れる父親だったのですね。
母親、兄弟に関しては情報がなかったので、分かり次第お知らせします。
読む美術って何?
木村さんは美術は感性で観るものではなく、読むものだと言っています。
美術鑑賞をより楽しむために、まずは個人の主観を省き、自分の好き・嫌いで鑑賞することを止めてみましょう。何が美しいのかを学ぶことが出来るのが美術史であり、そしてそれが美術史の楽しさでもあります。それぞれの時代のエッセンスを吸収し、造形化したものが美術です。美術史を通じて美の規範を学び、それぞれの時代背景を知ることによって、建築、絵画、そして彫刻は、様々なことを私たちに語り掛けてくれるようになるのです。
と語っています。
ほとんどの名画には、その時代の政治、文化、思想が表現されています。絵の細部を見れば、どこかにそれが表されていますが、私達は見逃しがちです。またその時代背景を知らなければ、絵の中に思想が含まれていても、見逃してしまい、その意味もわからないでしょう。
ですから、一枚の絵を見たときに、その絵に秘められたメッセージを解読していくのが「読む」ことであり、読むことができれば、絵画の鑑賞はより楽しみを増すと言っています。
日本人は、謎解き絵やだまし絵が好きですから、歴史や伝統に関しての知識をもっていれば、絵画鑑賞もまるでアドベンチャー映画の宝の地図のような気分で、その時代の秘密を解き明かし、ワクワクできるでしょうね。