現代アートコレクターの宮津大輔氏。
サラリーマン・コレクターとして、25年間に収集したアート作品は400点以上にものぼり、その中には草間彌生氏の作品もあります。
本記事では、宮津大輔氏のプロフィール、経歴、コレクションを紹介します。
またコレクションの購入価格、ドリームハウスと呼ばれる自宅も見ていきましょう。
宮津大輔のプロフィール、経歴
清涼菓子『#ミンティア』のWEBマガジンに #宮津大輔 教授のインタビューが掲載!会社員からアートの世界へ、その異色な経歴を紹介! https://t.co/sXwvPr6gOI pic.twitter.com/7A4KZ9w2tJ
— 横浜美術大学 (@hamabi_pr) 2017年8月27日
<引用元:https://twitter.com/>
生年:1963年
出身地:東京都
職業:横浜美術大学教授
京都造形芸術大学客員教授
宮津氏は子供の頃から絵画に興味を持ち、芸術家か画商になりたいという夢がありました。
高校生の時に、アンディ・ウォーホールに出会い現代美術の素晴らしさに目覚めます。
大学を卒業して、広告代理店に務め1994年、30歳の時、草間彌生氏の白黒のドットのペインティングを、夏と冬のボーナス合わせで、60万円で購入。
これが、コレクション第一号です。
その後、アーティストと共同で建設した自宅やコレクションが、国内外で広く紹介され、サラリーマン・コレクターとしての知名度が上がりました。
文化庁「現代美術の海外発信に関する検討会」委員、「WONDER SEED」審査員、「Asian Art Award 2017」審査員等を歴任。
『現代アートを買おう』『現代アート経済学』などの本も出版しています。
宮津大輔のコレクション
通常、美術品コレクターというと、大富豪が購入する巨額な物というイメージがありますが、宮津氏はリーズナブルな金額で、現代美術品を収集しているようです。
400点のうち、およそ4分の1は映像作品で、残りはペインティングやドローイング、インスタレーション、彫刻です。
各品を制作した芸術家の国籍だと、3割が日本で、7割が国外で、理由は、世界水準のアーティストが日本に集中しているわけではないからだそうです。
アジアの作家の作品は、10数年前までは人気がなかったので、リーズナブルな価格で購入できたと語っています。
また購入した作品は、倉庫に預けてあるものがほとんどで、展示会の依頼がきたときに、ギャラリーや美術館で改めて目にする事が多いとか。
確かに美術品の管理を自宅でするには、大変な手間と費用がかかりますから、専門家のもとに置いておくほうが安全ですね。
前澤友作氏のバスキアも保管されている、今世界で有数な美術品の保管倉庫「寺田倉庫」も利用しているようです。
<引用元:http://www.larryslist.com/>
宮津氏のコレクションが収められている寺田倉庫の保管所
この草間彌生氏の作品は1996年の購入されていますが、年収以上の価格(約800万円)だったそうです。引用元:https://bijutsutecho.com/
引用元:https://www.artsy.net/
宮津氏は作品の知名度に全く関係なく、自分の美意識で選び購入していますが、ほとんどの作品価格は高騰していき、同業者からは「目利き」と言われているそうです。
しかし、今までのコレクションの中で、過去に一点も売却したことがなく、どの作品にも非常に愛着を持っているとのこと。
資産運用目的で美術品の売買をする人が多い中、宮津氏のように評価額に拘らず、ずっと作品自体を愛して、保有していてくれるのは美術ファンとしては嬉しいことです。
宮津大輔の自宅 Dream House
宮津大輔氏の千葉県市原市にある自宅は、フランスのアーティストのドミニク・ゴンザレス・フォレスターと建てた「ドリームハウス」です。
建物だけでなく、壁紙や本棚、照明、襖、庭など家のあらゆる部分がアート作品になっています。
<引用元:https://independent-collectors.com/>
金氏徹平の作品が天井にあるベッドルーム
<引用元:https://independent-collectors.com/>
草間彌生が宮津大輔のために作った鏡のフレーム
<引用元:http://www.larryslist.com/>
Jung Yeondooの壁紙
他にも書斎、キッチン、居間、中庭にアーティスト達によって作られた作品と家が一体化しています。
引用元:https://009-50th.jp/trend/
好きなことをやって宝物と暮らす
宮津大輔氏は、自分の「好きなこと」は人生を助けてくてるといいます。
常に頭から離れないことや、気がつくと考えていることを思い切ってやり続けていくと、人生が何故か開けていき成功への道に繋がります。
そのことはビジネスに繋がっていない極日常的な些細なことでも、一生懸命やっていれば必ず認められる日がくるとのこと。
宮津氏の場合は「好きなこと」がアートであって、世間的な評価額が低くても、自分が好きなら自分にとっては宝物として扱ってきました。
その積み重ねとして、現在では宝物と一緒に暮らしているわけです。
自分の価値基準で選択することが、人生にとって重要な意味をなし、大きな成果をもたらすということを再認識させられました。
高齢者ですが初めて宮津さんの著書からドリーム ハウスを知りました。もちろん住まいとのことですがその世界を一般の者に見せていただける日はありますか?
ひろこさん、
コメントありがとうございます。
残念ながら宮津氏は一般向けには自宅公開を現在していないようです。
公開予定がわかりましたら、追記させていただきます。