脚本家、CMディレクター、映画監督、作家の大宮エリーさん。
最近では絵本もだして、芸術家としても活動しています。
作品は独特でちょっと怖い画風と感じますが、ライブドローイングには人気があり、注目を集めています。
本記事では、大宮エリーさんのプロフィール、経歴、学歴とともに、作品、絵本、個展を紹介します。
大宮エリーのプロフィール 経歴・学歴
引用元:https://wotopi.jp/archives/
本名:大宮恵理子(おおみや えりこ)
生年月日:1975年11月21日
学歴:東京大学薬学部 卒
出身地:大阪府
血液型:A型
趣味:ヴァイオリン、ダイビング
大宮さんの父親が病気を治してあげたいために、苦手だった理系を克服し東京大学に入学。
しかし、薬学は向いていないと思い、薬剤師の国家試験を受けず、リオのカーニバルを見に行ってしまいました。(薬剤師免許はありません)
卒業後は広告代理店の仕事に興味をおぼえて、博報堂に入社します。
2006年に独立し、「大宮エリー事務所」を設立。初監督作品であるショートムービー『海でのはなし。』がヒットしました。
2010年6月、初の『大宮エリーのオールナイトニッポン』が放送。29また、ナインティナインのピンチヒッターとして二回目の放送をし、レギュラー化され、2011年1月3日から12月26日まで担当しました。
2012年2月には、渋谷のPARCOミュージアムにて初めての個展「大宮エリー「思いを伝えるということ」展 造形と言葉のインスタレーション」が開催されました。
2019年2月には、初の海外個展パリで「les beaux jour」、3月は香港「A Wonderful Forest」を開催しました。
大宮エリーの作品
引用元:https://bijutsutecho.com/magazine/
引用元:https://bijutsutecho.com/magazine/
引用元:https://www.fashion-headline.com/
大宮さんの作品は、感情が煮詰まってがむしゃらに描いていってるような狂気が放たれているようで、恐怖を感じながらも見入ってしまうようなものが多いですね。たれた絵の具の後に爽やかさは微塵も感じず、オカルト的な不快さえ感じるところも、独特の個性がでているといえるでしょう。
作家、脚本家、映画監督としての主張が吐き出されている印象を受け、技術として素晴らしいとは言い切れませんが、顔のすぐ近くに押し付けられ拒めないような迫力もあります。
大宮エリーの展覧会・個展
2021年後半以降の個展などは、まだ未定のようですので、大宮エリーさんのサイトを御覧ください。
他には、いくつかパブリックアートを残していますので、その場所で作品は見られます。
水力発電の壁画
稲生川小水力発電所
放浪館の壁画
引用元:https://www.facebook.com/
奄美大島といえば、日本のゴーギャンと言われる田中一村の画が有名ですが、同じ地の子どもたちが自由に本を読める場所に、全く違う画風が存在するのも面白いですね。
放浪館
〒894-0107 鹿児島県大島郡龍郷町戸口343−24
amami.horokan@gmail.com
大宮エリーの絵本
虹のくじら
ライブペインティングから生まれた、エネルギー溢れる絵画と、
心に寄り添うようなことばで綴られた絵本。大宮さんは、「人生というキャンパスにいい絵をかいていこう」とあとがきに残しています。
ハートのレオナ
引用元:https://www.amazon.co.jp/
MISIA著のアフリカを想い、子どもたちの明るい未来を願い紡ぐことができるアフリカのハートを伝える物語。ストーリーの内容は高評価です。
この2冊の挿絵のみ見ていると、美術ファンとしては少し悲しい気持ちになるのではないでしょうか。
現代に求められている画風
大宮エリーさんの絵は、現代日本の人々が共感できるものを持っているのではないでしょうか。
構図は少し歪み、鮮やかな色彩を使いながらもミスマッチの風情をみせ、華やかさよりも心の奥の闇を映し出しているように感じます。それはごく普通の会社の同僚が、帰宅後に何か得体の知れないことをしているのを、発見してしまったような衝撃にも似ています。誰もがもっている闇の部分を素直に表現させることで、鑑賞者は惹かれていくのだと思います。
日本を代表する抽象画家 熊谷守一が「絵には下手も上手いもない。自分を表現できればいい」と言っていました。大宮さんアートはまさしくそれであり、だからこそ、多くの人たちに愛されているのかもしれません。