アート

「田中一村」2018年展覧会どっちへ行く? 岡田美術館と佐川美術館

日本のゴーギャンと言われた「田中一村」。 現在、「岡田美術館」と「佐川美術館」で展覧会が開催されています。美術ファンとしては、どちらに行くか迷いますよね。

この2つの美術館でどんな作品が展示されているか、紹介していきましょう。

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岡田美術館

場所

<出典 グーグルマップ>

〒250-0406 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493‐1

電話 0460-87-3931

小涌谷駅から徒歩約12分

 

 

開館時間・入館料

開館時間 午前9:00〜午後5:00  年中無休(但し12月31日、1月1日休館)

入場料  一般・大学生  2800円
     小中校生    1800円

展示品

  • 揚羽蝶      1945年
  • 紅海棠に叭叭鳥  1945年
  • 花菖蒲      1955年
  • あぢさい     1955年
  • 瀑布       1955年
  • 熱帯魚3種    1973年
  • 白花と紅翡翠   1967年
  • アダンの海辺   1967年

見どころ

白花と紅翡翠 (しろばなとあかしょうびん)

釣り鐘のように下を向く花は、ナス科のダチュラで「天使のラッパ」の別名で人気が高いですね。。枝に止まっている鳥は、カワセミ科のアカショウビンです。

ジョージア・オーキフを思わせるこの艶めかしいダチュラには毒があり、幽霊花とも飛ばれています。また左画面にはガジュマルの根がかかれていて、アクセントになっていますが、この木は他の植物を取り込んでしまうので、絞め殺しの木とも呼ばれています。

そんな恐ろしい植物の下で、渺茫とした表情でいるアカビョウシンは、何を考えているのでしょうか?

鮮やかに咲く沢山の白い花と、オレンジの嘴をもつ小さな鳥のコントラストが見事です。また花と花の間に描かれた緻密な葉は、ここが熱帯であることをよく表現しています。

蒸し暑い気候の中で、生ぬるい風に吹かれながら、幻想的な世界に引き込まれていく感覚がありますね。

 

佐川美術館

場所

〒524-0102
滋賀県守山市水保町北川2891
電話:077-585-7800

守山駅から車で25分

堅田駅から車で15分

開館時間・入館料

開館時間 午前9:00〜午後5:00  休館日 毎週月曜日 年末年始

入場料  一般       1000円
     大学生、高肥生  600円

展示品

150点以上。田中氏の7歳から69歳までの作品がみれます。

1915~1930年:7歳~22歳
神童と呼ばれた少年期から青年期の世界で名を馳せた作品です。

1931~1946年:23歳~38歳
23歳の時に南画と決別し、新しい絵画への挑戦を目指しましたが、支援者から賛同を得られませんでした。叙情豊かに描き出した情景を中心に紹介してます。

1947~1957年:39歳~49歳
画壇と決別し、独自の画道に進みます。南画で獲得した自由な筆さばき、千葉時代の写生で培った自然観察をもとに描かれた絵画の紹介です。

1958~1977年:50歳~69歳
50歳にして住み慣れた千葉を離れ、奄美大島へ渡った田中氏。奄美の大自然の情景や色鮮やかな花鳥画を描きます。独自の構図・色彩感覚をもとに描かれた日本画の新境地とも言える奄美作品を紹介しています。

見どころ

初夏の海に赤翡翠

1962年の作品。

南国の植物が生い茂る中、アカショウビンが凛として遠くを見ています。

カワセミ科のこの鳥はアカショウビンだけが渡り鳥です。そして体長は25センチ前後と意外にも大きく、朝夕、そして曇の日には、下さがりに「キョロロロ〜」と鳴きます。

かすか向こうに見える海を渡ってきたこの鳥の鳴き声を聞きながら、田中氏は何を考えたでしょうか?自分の絵を良くも悪くも批評されることを気にせず、己の良心によってかきあげていくことを選んだ彼は、火の鳥ともよばれるこのアカショウビンの色のような、燃える情熱が合ったのだと思います。田中氏の絵画には、度々アカショウビンが描かれていますが、それは「田中一村」自身を表現していたのではないでしょうか?

 

 

 

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両方の美術館で見られる作品

「アダンの海辺」 

アダンの木を描いた最高傑作といわれています。アダン(阿檀)の木というのは、タコノキ科の常緑小高木です。亜熱帯、熱帯の海岸近くに生育して、非常に密集した群落を作ります。

精密描写の中に、鮮やかな色彩のコントラストが見事ですね。田中氏は南の島に住んだことで、日本のゴーギャンと呼ばれていますが、この絵はアンリ・ルソーを思い起こさせませんか?

海は写実的に描かれていますが、空は抽象的の背景を取り入れているので、画面の上半分と下半分ではかなり印象も違ってきます。

岡田美術館 8月24日〜9月29日

佐川美術館 7月14日〜8月19日

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