Contemporary Art

石田徹也の経歴・作品・展覧会について。不条理の世界へのいざない。

夭折の画家、石田徹也(いしだ てつや)さん。

日常の生活空間に人間の悩みを表現した独自の宇宙を作り出した作品は、石田さんが亡くなったあとに世界的に大きな評価を得ました。

ここでは、石田徹也さんのプロフィール、経歴、学歴、賞歴、家族、作品、そして展覧会を見ていきましょう。

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石田徹也のプロフィール 経歴・学歴・賞歴

「石田徹也」の画像検索結果引用元:https://renote.jp/articles/563

生年:1973年6月16日

没年:2005年5月23日 享年31歳

出生地:静岡県焼津市

学歴:武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科

石田さんは、4人兄弟の末っ子として焼津市で生まれました。父親は元焼津市議会員、長男は建築士、次男は銀行員、三男は服飾デザイナーです。

高校から美術系の学校に入りたかったのですが、父親の反対にあい、普通高校に入学。この時期、石田さんは学校生活が非常に苦痛だったそうです。

ムサビを卒業して、デザイン会社で採用されず、画家としての道を選びます。しかし、画家として生活していくには経済状態がきつく、アルバイトをしながら制作を続けていました。2ちゃんねるにも「怖い絵」としてたびたび投稿し、常連だったようです。

この独特の彼の作品は、国内で数々の賞をとっているにも関わらす、家族には理解されなかったので、益々社会に対してのアウェイ感がつのり、作品に反映されたのではないかと推測されます。

賞歴

  • 1995年 第6回グラフィックアート グランプリ賞
  • 1997年 日本ビジュアルアート展 グランプリ賞
  • 1998年 キリンコンテンポラリーアートアワード 
  • 2001年 VOCA展 奨励賞
  • 2009年 紺綬褒章

石田徹也の主な作品

「tetsuya ishida」の画像検索結果引用元:https://wrightwood659.org/exhibitions/

「tetsuya ishida」の画像検索結果引用元:https://brooklynrail.org/2019/11/artseen/

石田哲也、<em>創作[検索] </ em>、2001。油彩、キャンバス、8.7 x 63.8インチ。 第一生命保険株式会社引用元:https://brooklynrail.org/2019/11/artseen/

「tetsuya ishida」の画像検索結果引用元:https://gagosian.com/artist

「tetsuya ishida」の画像検索結果無題 2001 引用元:https://www.christies.com/lotfinder/Lot/

2006年に、香港で開催されたクリスティーズのオークションでこの絵は約1200万円で落札されました。

「tetsuya ishida prisoner」の画像検索結果囚人 1999 引用元:https://curiator.com/

この絵は、2012年に開催されたユナイテッドアジアンオークションでは、予定落札の3倍の価格 約9230万円で落差ちされました。

石田徹也の展覧会

2019年 マドリード国立美術館

2019年にスペイン・マドリードの国立美術館で開催された個展が31万人を超える入場者を集めました。

静岡県立美術館

清水県立美術館では、石田徹也さんの作品が常設として展示されています。

住所:〒422-8002 静岡市駿河区谷田53-2

Tel.054-263-5755
Fax.054-263-5767

開館時間 10:00~17:30

http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/

飛べなくなった人 1996 引用:http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/

これらの作品は、石田さんが亡くなったあと、ご両親が寄贈されたものです。

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石田徹也の作品の所感

「tetsuya ishida」の画像検索結果引用元:https://wsimag.com/art

石田さんの作品は、バブル崩壊後の社会の不条理を主に描いたものだと言われていますが、今現在でも充分に私達の生活の中の不安や憂いを表現しています。

アクリルやオイルで描かれた薄暗い色調のなかに存在するモチーフは、超現実世界であり、ネガティブな妄想ばかりです。鑑賞者は、他人事として見るのではなく、その憂鬱を自己投影する人のほうが多いのではないでしょうか。

石田さん自身は絵画の中の人物は、自分の似顔絵ではなく、哲学的な意味合いを含ませずに、想像のままに描いていると言っていたそうです。

私達の人生には予期しなかった不都合なことが、必ず起こりますから、常に前向きに希望をもって生きていくしかないのです。しかし、これらの作品から、逃れられない不条理を再確認させられます。そして、生きていくことの辛さや悲しみが、歪んだ空間に入り込んだ状態を味わう一時となるでしょう。

参考:

https://wrightwood659.org/exhibitions/tetsuya-ishida-self-portrait-of-other/ https://brooklynrail.org/2019/11/artseen/Tetsuya-Ishida-Self-Portrait-of-Other https://en.wikipedia.org/wiki/Tetsuya_Ishida https://renote.jp/articles/563

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