ライフネット生命保険株式会社創業者で、立命館アジア太平洋大学学長、実業家の出口治明(でぐち はるあき)氏。
無類の本好きでご自身でも多数の本を上梓されています。
ここでは、出口治明氏のプロフィール、学歴、経歴、家族をみていきましょう。また心に響く出口氏の名言も紹介します。
出口治明のプロフィール 学歴・経歴
引用元:https://toyokeizai.net/articles/-/102225
生年月日:1948年(昭和23年)4月18日
出身地:三重県一志郡美杉村(現:津市)
学歴:京都大学法学部卒業
1972年大学を卒業し、日本生命保険相互会社に入社します。企画部や財務企画部に所属し、金融制度改革・保険業法の改正に従事しました。
40代でロンドン現地法人社長、国際業務部長につき、1996年に2020年の海外での収益化「グローバル20」という計画を役員会に上げましたが、新社長との衝突により、営業部門へ左遷されてしまいます。
しかし、出口氏はこの移動に大して落ち込むことはありませんでした。トップと合わなければクビになるのは、歴史上多くあったことです。逆に人生の基本としている「本・旅・人」のおかげで、「暇になって賢くなる時間が増えた」と思ったそうです。
2006年、58歳で日本生命を退社し、生命保険準備会社であるライフネット企画株式会社を設立。
2008年の生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社を開業。2017年に取締役を退き、翌年、初の民間での立命館アジア太平洋大学第四代学長に就任しました。
出口治明の家族
出口氏は既婚でお子さんもいらっしゃいます。
団塊世代ですので、男性が長時間労働をして、女性が家庭を担う性分業がいちばん効率的な時代に子育てをしました。ですから、子供のことは奥さんに任せっきりで、「メシ・風呂・寝る」という家庭生活だったようです。
しかし、創業されたライフネット生命は、女性も男性も子育てを楽しみながら働ける環境を整っています。「保険料を半分にして、安心して赤ちゃんを産み育てられる社会にしたい」という信念のもとに、社員たちの家庭も大事にしているのです。
出口治明の著書
0から学ぶ「日本史」講義 古代篇
ベストセラー。古代から平安時代までの日本を、中国・朝鮮との関係性にポイントを置いて解説。新たな学説も取り入れつつ、日本の歴史を振り返るのによいテキスト。歴史とはいえ、時代が進むと書き換えられることも多くあると気づく。講義形式で読みやすく、長い歴史を意識せず身近にも感じる。 出典:アマゾン
「おいしい人生」を生きるための授業
「知識×考える力」を磨けば、未来はきっと明るくなる!未来が明るくなる4つの特別講義。この本では、学校のこと、政治のこと、人生のことなど、「なんとなく解ってたけど知らないこと」を、分かりやすい言葉と例え話を交えて学ぶことができます。根幹には全て「数字ファクトロジック」があり、それが読者の理解力を高めてくれていると思います。 出典:アマゾン
還暦からの底力―歴史・人・旅に学ぶ生き方
タイトルは還暦からの底力ですが、中身は還暦を迎えた読者のみを対象としておらず、どの年代の人が読んでも為になる内容です。人生100年時代をパワフルに行動するための出口流初の人生指南!人生の楽しみは喜怒哀楽の総量で決まる! 出典:アマゾン
出口治明の名言
人と同じことはせず、誰もやらないことをちゃんと考えて実行するには勉強が必要です。勉強する以外にありません。
何かを選べば、何かをあきらめなければならない。何かを選べば、何かを失う。仕事であっても、人生であっても、これが真理です。何かを決めるときには、このことを強く肝に銘じて、おかなければなりません。
いくら自分の抱えている問題を解決してくれるような言葉を本の中に見つけ、気持ちがすっきりしたとしても、そこで終わりでは何も変わりません。大事なのは行動に移すこと。
私は美学のような非合理なものを、仕事に持ち込むのは大嫌いです。
「世界は毎日単純になっていく」私の大好きなデザイナー、ココ・シャネルの言葉に、こんなものがあったように思います。毎日一つのことを学べば、一つの謎が消える。だから、昨日よりも今日、今日よりも明日の方が世界はシンプルになっていく。
同じような言葉を若きインフルエンサーたちも言っていますが、出口氏の言葉には重みがあるように感じます。長い人生の中で、いつでも学ぶことを諦めなかった経験が、人の心にじんわり響いてくるのではないでしょうか。そして、積み重ねられた深い知識と教養が、出口氏の発言や著書は、多くの人が納得できるのもよくわかります。