イギリスのブライトン在住のライター、保育士のブレイディみかこさん。
日本では馴染みの少ないイギリスの移民労働者階級や、その家庭で育つ子どもたちのことを書いた本が、人気を集めています。
ここでは、ブレイディみかこさんのプロフィール、経歴、学歴、著書を紹介します。また結婚した夫や息子、家族についてもみていきましょう。
ブレイディみかこのプロフィール 学歴・経歴・受賞歴
引用元:https://courrier.jp/news/archives/
生年月日:1965年6月7日
出身地:福岡県福岡市
学歴:福岡県立修猷館高等学校
受賞歴:2017年新潮ドキュメント賞
2018年大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞候補
2019年ノンフィクション本大賞
みかこさんは経済的に苦しい家庭に生まれ、その反骨精神からかパンクミュージックを強く愛聴していました。特に好きなミュージシャンはジョニーロットン。
文才はあったのですが、音楽好きが高じて、卒業後は大学へ進学せずイギリスへ。ロンドンやダブリンなどを転々とし、一度日本に戻ります。
しかし、1996年 31歳のときに再度渡英し、ロンドンの日系新聞社で数年間勤務。その後、英国での保育士資格を取得、「最底辺保育所」で働きながらライター、翻訳家として活動をしています。
ブレイディみかこの結婚した夫
2度目の渡英で、アイルランドの移民二世の男性と、ロンドンで結婚しています。職業は大型トラックの運転手さんで、家族で公営住宅に住んでいるそうです。
ブレイディみかこの息子
2006年生まれ。みかこさんが41歳のときに出産した息子さん ケン君です。
2014年の第9回ローマ国際映画祭にも出品された、菊地凛子さんが主演のイタリア映画の「Last Summer」という作品で、菊地凛子さんの息子役を演じています。監督とは以前から知り合いだった関係で、この映画に出演したとか。
ブレイディみかこ著者のオススメ本
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
大人の凝り固まった常識を、子どもたちは軽く飛び越えていく。世界の縮図のような「元・底辺中学校」での日常を描く、落涙必至のノンフィクション。 出典:アマゾン
労働者階級の反乱 地べたから見た英国EU離脱
全世界を驚かせた2016年6月の英国国民投票でのEU離脱派の勝利。
海外では「下層に広がった醜い排外主義の現れ」とする報道が多かったが、英国国内では「1945年以来のピープル(労働者階級)の革命」と評す向きも多かった。それは、なぜなのか? 良くも悪しくも先を行く国イギリスの誇り高き労働者階級の歴史と今を学べ! 出典:アマゾン
アナキズム・イン・ザ・UK――壊れた英国とパンク保育士奮闘記
大人気コラムニスト、ブレイディみかこのロングセラー・エッセイ集。
“壊れた英国”から私たちが学ぶべきものとは?
拡大するアンダークラス、年老いたパンク、トニー・ブレアに骨抜きにされたロック。 アナキーな社会というのが、革命家が夢見たような世界ではなく、すべてのコンセプトや枠組みが風化した後の無秩序&無方向なカオスだったとすれば……? 出典:アマゾン
多国籍文化国と日本
近年、日本に外国人の移住者が増えたとはいえ、海外に比べれば、まだまだ多国籍文化には馴染みがないでしょう。
これは海外で暮らしてみなければわからないことです。 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で、三浦しをんさんが、「これは異国に暮らすひとたちの話ではなく、私たち一人一人の話だ」と言っています。確かに、みかこさんの著書を読めば、ブレグジットや人種差別を知ることができ、考えさせられます。しかし、殆どの日本で暮らす日本人には、対岸の火事でしかなく、本当の実感を得ることができないでしょう。
海外に住む日本人はこうした多種多様の人種に向き合っていかなければならず、柔軟な考え方を要求されます。けれど、みかこさんのようにイギリスの政治的な歴史を学び、それに伴う様々な人たちの思考を考慮し、成長していくのは至難の業なのです。ですから、日本社会にすむ日本人には、実践するのは難しいのではないかと思われます。
しかし、わたしたちが、みかこさんの本を読み多文化を知り、新しい生き方を知るチャンスにはなります。そして、感動とともに、思考の転換をすることはできるでしょう。彼女の軽快な文章は、まるで映画のワンシーンを見せてくれるような希望をもたらしてくれます。