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谷内六郎【週刊新潮表紙絵】の作品・経歴・美術館を紹介!妻や娘、家族との関係は?

昭和の画家 谷内六郎(たにうち ろくろう)氏。

新刊新潮の表紙絵を25年間休まずに描き続け、やさしい雰囲気を漂わす絵に、微笑みがこぼれますね。

谷内六郎氏のプロフィール、経歴、学歴、賞歴、作品、美術館を紹介します。

また、谷内氏の結婚した妻や子供(娘)、家族はどんなひとだったのでしょうか。

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谷内六郎のプロフィール  経歴・学歴・賞歴

「谷内六郎」の画像検索結果引用元:https://amanaimages.com/info/

生年:1921年12月2日

没年:1981年1月23日 享年59歳

学歴:駒沢尋常高等小学校

出身地:東京都渋谷区

東京・恵比寿で9人兄弟の6男として生まれ、幼少の頃から体が弱く喘息を患っていました。駒沢尋常高等小学校卒業の後、見習い工員などで働きながら、絵を独学で学び、新聞・雑誌のイラストに投稿していました。

戦後、漫画仲間の鈴木善太郎、片寄貢らと銀座の街頭で政治風刺漫画を描き、1945年12月に創刊された新聞「民報」に4コマ漫画『真実一郎君』を連載。

1956年、35歳のときから『週刊新潮』の表紙絵を担当し、大丸東京店にて初の個展「谷内六郎作品展」を開催しました。

59歳 心不全で没するまでに描いた表紙絵は1335枚もあります。横須賀市にアトリエを構え、壁画やろうけつ染、絵本などの作品も多く制作しました。また、「ねむの木学園」などの養護学校とも交流し、絵の指導などを行うなど福祉活動にも力を注ぎ、幅広い分野で活躍しました。

受賞歴

  • 1955年『文藝春秋』「行ってしまった子」で第1回文藝春秋漫画賞を受賞。
  • 1962年 作詞を担当した『遠い日の歌』が第17回芸術祭奨励賞を受賞。

谷内六郎の結婚した妻と子供

妻 熊谷達子(くまがや みちこ)  人形作家

XX2引用元:http://rikarinn-doll.dreamlog.jp/

谷内氏は1958年 37歳のとき、達子さんと結婚しています。

達子さんは、1950年代後半を中心に活躍した人形作家です。劇作家の飯沢匡に師事し、創作人形作家として「トッパンの人形絵本シリーズ」や人形映画、テレビCM等で活躍していました。『まっちうりの少女』『へんぜるとぐれーてる』『七ひきのこやぎ』の童話に登場する人形たちを中心に制作。戦後の物資がない時代でしたから、工場からもらった針金で人形の芯を作り、布に模様を縫って染めて作るという苦労の末の作品です。

結婚のきっかけは、谷内氏のもとにファンとして訪れるうちに親しくなったそうです。谷内氏の喘息の看病のため、結婚後は制作を断念し、2児をもうけ、以降谷内が亡くなるまでサポートしました。

長女 森 広美

長女の広美さんは、芸能プロモーター 元オフィス北野社長の森昌行さんの妻です。

2010年に、寄贈した谷内氏の全作品の返却を横須賀市に要求したことがあります。(当時の価格で約7億9千万円)原因は横須賀市長が、広美さんのアドバイザーとしての契約の打ち切りだと言われています。しかし、現在も谷内氏の作品は横須賀美術館にありますし、広美さんはアドバイザーとして講演もしていますから、なんとか収まったのでしょう。

谷内六郎の作品

谷内六郎氏の作品をいくつか見ていきましょう。

「谷内六郎」の画像検索結果椿 木版画 引用元:https://www.tanabegarou.com/

「谷内六郎」の画像検索結果店先 引用元:https://www.pinterest.com/pin/

「谷内六郎」の画像検索結果工事中 引用元:https://www.art-frame.net/

「谷内六郎」の画像検索結果びんの中の夏  引用元:http://elmablog.cocolog-nifty.com/

「谷内六郎」の画像検索結果月夜の夢  引用元:http://www.natsume-books.com/

谷内六郎記念館

「谷内六郎記念館」の画像検索結果引用元:https://www.travel.co.jp/guide/

横須賀美術館の中に、「谷内六郎館」があります。「週刊新潮 表紙絵」を中心とした色々な情景を描いた作品が約1300点あります。

また、作品だけでなく建物も魅力があり、中庭からは、目の前の海を一望することができ、心地よい空間がつくられています。

場所:〒239-0813 神奈川県横須賀市鴨居4丁目1
電話:046-845-1211
開館時間:10時−18時  月曜休館

この横須賀美術館は、常設の他に展覧会も開催され、図書館やワークショップもあります。また屋上からの眺めは広がる東京湾をダイナミックに体感できます。

が、こうした海の見える東京から日帰りで来れる美しい場所は「恋人の聖地」に認定されてしまっているので、リア充カップルが嫌でも目に入りますので、ご注意ください。(笑)

詳細は横須賀美術館のサイトを御覧ください。

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ノスタルジックな絵に今の幻想が重なる

谷内六郎氏の作品を見ていると、昭和の古き良き時代を思い起こさせ、その頃に生まれていなくとも心がほっこりとしてきます。

季節の行事や背景が子供たちと一緒に描かれ、少しの幻想が組み込まれています。例えば、わたあめ屋さんが空で綿あめを作り、ピンク色の雲が次々と浮かび上がったり、ソーダ水の中に夏にしたい情景があったりします。

これは当時の子供だけでなく、現代の子供も大人も、ふとした情景から広がる小さな楽しい空想ではないでしょうか。

季節ごとの自然の恵みを受けながら、ほんの少しの美しく微笑むことができる幻想を見ることができる私達の心の豊かさが蘇る作品ですね。

参考:
横須賀美術館
ウキペディア 谷内六郎
遊行七恵の日々是遊行
新潮社
カナコロ

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