現代美術家の岩崎貴宏(いわさき たかひろ)さん。
2017年の第57回ヴェネチア・ビエンナーレ、日本館の代表として出展し、「逆さにすれば、森」展で大きな反響をよびました。
ここでは、岩崎貴宏さんの作品、経歴、学歴、展覧会を見ていきます。日用品や廃棄品を使用しての作品は、どんな効果をもたらすのでしょうか。
岩崎貴宏のプロフィール 学歴・経歴・賞歴
引用元:https://www.cinra.net/news/gallery/98309/9
生年:1975年
出身地:広島県
学歴:広島市立大学芸術学部卒業、同大学院芸術学研究科博士課程修了。エジンバラ・カレッジ・オブ・アート大学院修了。
岩崎貴宏は、歯ブラシ、タオル、文庫本の栞、ダクトテープなど身の回りの物で、繊細で儚い風景を作り出し、見慣れた日用品を別のイメージに転化することで、固定化された私たちの視点を揺さぶる。床に雑然と積み上げられたタオルに鉄塔が建つ様は、山奥の送電線を支える鉄塔を想起させ、林立する文庫本の栞にクレーンが建っている様は、まるで建設中のビル群を見ているようだ。また、岩崎は、歴史的な建築物の地上の実像と水面に反射する虚像を一体化させた様を、ヒノキの木片で精巧に再現する「リフレクション・モデル」シリーズも制作している。これら作品が生まれた背景には、岩崎が生まれ育ち、現在も拠点にしている広島という都市が、原子爆弾によって一瞬にして壊滅し、戦後復興期に軍事都市から平和都市へと180度転換した史実からの影響が見て取れ、岩崎自身の時間への意識を感じさせます。2017年には、第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館代表に選出され、個展「逆さにすれば、森」(2017年) が開催された。その他、近年の主な個展として、2015年に、「岩崎貴宏展 埃 (10-10) と刹那 (10-18)」(小山市立車屋美術館)、「岩崎貴宏展 山も積もればチリとなる」(黒部市美術館)、ニューヨークのアジアソサエティで個展「In Focus」が開催された。 出典:https://urano.tokyo/artists/iwasaki_takahiro/
岩崎貴宏の作品
引用元:https://www.3331.jp/schedule/001260.html
引用元:https://archive2017.oku-noto.jp/artists/takahiro-iwasaki/
引用元:https://note.com/plastic_girl/n/n5ef4966d27d0
https://dearart.jp/ja/artist/artist000084
岩崎さんの作品は、遠目で見れば日用品を使用しているとはおもえません。繊細で不安すら感じる頼りなさに心惹かれます。
近くで見てみれば、それらは私達がごく普通に使用している日用品であることに気づき、意外性に驚きます。
見慣れた物を見続けていると、そのものがなんだか時としてわからなくなってしまうゲシュタルト効果は、誰にでも経験があるでしょう。
岩崎さんの作品は、既成概念から抜け出たマチリアルを使用することによって、新しい定義、もしくは仮設を創りあげているような気がします。
岩崎貴宏の展覧会
【#岩崎貴宏】渋谷スカイの開業1周年を記念した特別企画で、岩崎貴宏の展示がございます。11/1(日)から、場所は渋谷スカイ46Fです。ぜひご高覧ください。https://t.co/NyDqCNGLE0
— ANOMALY (@ANOMALYtokyo) October 29, 2020
XHIBITION SERIES vol.2 TAKAHIRO IWASAKI
FOCAL DISTANCE | 焦点距離
会期:2020年11月1日〜2021年1月17日
会場:SKY GALLERY(46階)