絵本作家・イラストレーターのヨシタケシンスケさん。
子供から大人まで楽しめる日常のあるあるを、ほのぼのキャラクターを使って絵本にし、数々の賞を受賞しています。
ここでは、ヨシタケシンスケさんの経歴・賞歴を含めて家族をみていきましょう。
結婚した妻、子供や両親、兄弟姉妹とも絵本のような面白いエピソードが隠されているのでしょうか。
ヨシタケシンスケのプロフィール 経歴・学歴・賞歴
引用元:https://bunshun.jp/articles/
本名:吉竹伸介 (よしたけ しんすけ)
生年:1973年
出身地:神奈川県茅ヶ崎
学歴:筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了
ヨシタケさんは、大学時代は立体作品を作っていて、大学院を卒業して、半年間だけ、ゲーム会社に勤めていました。新入社員だったので企画部に入っても仕事がすぐにはできず、ずっとノートにイラストを書いていたそうです。そのイラストが「かわいい」と評判で、自費出版で小冊子を創りました。それが編集者の目に止まり『しかもフタが無い』が出版されました。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
これがきっかけで週刊連載『ツチヤの口車』の挿絵を描くようになりました。2013年、初のオリジナル絵本作品『りんごかもしれない』を刊行。『ぼくのニセモノをつくるには』『このあとどうしちゃおう』はこの続編で筋立てのないところから「発想絵本」と呼ばれています。
りんごかもしれない 引用元:https://www.roomie.jp/
これらの絵本は、だれもがちょっと思うことを全部まとめたようなことを、総まとめしているようで、非常に興味深いものです。
主な賞歴
- 2015年 わたくし、つまりNobody賞
- 2016年 静岡書店大賞・けんぶち絵本の里大賞 『もうぬげない』、新風賞・ブランチブックアワード 『このあとどうしちゃおう』
- 2017年 ミヤボン2017 『あるかしら書店』
- 2018年 鈴岡書店大賞 『おしっこちょっぴりもれたろう』
- 2019年 沖縄書店大賞『おしっこちょっぴりもれたろう』
ヨシタケシンスケの結婚した妻と子供
引用元:https://www.mbs.jp/mbs-column/
ヨシタケさんが結婚されたのは2003年の30歳の時です。出会いは、奥さんがヨシタケさんの仕事場に来たことから付き合いが始まったそうです。
奥さんは、おとなしくて心配性なヨシタケさんとは正反対の性格で積極的です。付き合っているときは「同棲しましょう」と言い、一緒に暮らしていると「同棲しているのだから、結婚しましょう」と押し切られたようなかたちだと話していました。しかし、結婚した頃はヨシタケさんは絵本作家としては新人だったので、ヨシタケさんの才能よりも人柄を大変愛していたのでしょう。
二人の間には息子が二人いて、ヨシタケさんが34歳の時に長男が誕生します。子供を育てていく中で、父親の気持ち、母親の気持ち、子供の気持ちを細かく考えるようになって、次々と絵本のアイディアが出てきたそうです。
作品が出来上がるとまず家族に見せ、全員で新作絵本を読み、感想を伝え合うのがヨシタケ家の恒例行事になっています。
ヨシタケシンスケの両親と兄弟姉妹
ヨシタケさんはご両親を若いときに亡くされています。
母親は、いつでもヨシタケさんを信じてくれて、好きなことをして生きなさい、と言ってくれてたそうです。ヨシタケさんが27歳の時に亡くなりましたが、今でも、空の上から見てくれているような感覚がありますと語っていました。
父親も32歳のときにも亡くしています。晩年の父との関係ははあまりうまくいっていず、憎んでいた時期もあったそうです。ですから長男が生まれた時、「自分もいずれ憎まれるんだろうな」と思って、ちょっぴりがっかりしたそうです。しかし、育てていく中で、息子さんたちは無条件にヨシタケさんのことが好きで、慕ってくているのを見て、自分の幼い頃、父親が好きだったことを思い出し、父親とのわだかまりも消えていったとか。やはり、実際に自分が親になってから、両親のことを本当に理解できるものなのですね。
兄弟姉妹は、姉がひとりと妹が二人の4人兄弟です。お姉さんは行動的で成績も優秀だったので、ヨシタケさんはコンプレックスをもち引っ込み思案の子供時代を過ごしていました。けれど、そんな優秀な姉が図画工作はしなかったので、自分がやってみる気になり、そのまま美術の世界に入っていきます。ヨシタケさんの家族を見ていると、絵本作家になったのはなんらかの家族の力が働いているようですね。
原画はとても小さかった
通常絵本は、大きな原画から本にするときに縮小するのですが、ヨシタケさんの場合は逆でとても小さな白黒のイラストを引き伸ばします。
いつも手帳を持ち歩いていて、その手帳に思いついたイラストを描いていき、PCで補正するそうです。身長が180cm以上あり坊主頭の強面のヨシタケさんが、細い先でちっちゃい絵を描きためているのは対照的で、むしろ可愛らしい感じがしますね。色はデザイナーの人にまかせているそうですから、今までに無い絵本作家の形をとっていて、これも「発想絵本」とよばれるひとつなのでしょう。