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吉岡幸雄【染色家】の作品・経歴・展覧会や工房は?伝統色の美しさ。

染色家の吉岡幸雄(よしおか さちお)氏は、日本古来の植物染で伝統色を再現し、東大寺や薬師寺などの復元も手掛けた方です。また、執筆や講演活動も活発に行なった染織史家でもあります。

ここでは、吉岡幸雄氏の作品・経歴・展覧会や工房をみていきます。

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吉岡幸雄のプロフィール  学歴・経歴・受賞歴

吉岡幸雄客員教授 特別講演のお知らせ | 横浜美術大学引用元:https://www.yokohama-art.ac.jp/news/2017/20171106_01.html

生年:1946年4月2日

没年:2019年9月30日 享年73歳

出身地:京都府京都市

学歴:早稲田大学文学部卒業

江戸時代から続く京都の「染司よしおか」の長男として生まれました。

父 常雄氏はのちに大阪芸術大学教授として、世界の染色研究に没頭し、とくに貝紫の研究では第一人者であったそうです。日本画の吉岡堅二氏は叔父にあたります。

ジャーナリストを志望し、早稲田大学第一文学部文芸学科に入学します。しかし、卒業は、父や伯父らの創り上げる日本の美術、工芸への魅力には逆らえませんでした。

2年後には美術工芸図書出版「紫紅社」を設立。

紫紅社で、『琳派』(全五巻)、『根来』『正倉院裂と飛鳥天平の染織』『狂言の装束』など約70冊 におよぶ出版や、『日本の意匠』(全十六巻)、『日本の染織』(全二十巻) の編集長として、伝統美の集大成を編みます。また、コマーシャル制作や編集制作、美術展覧会の催事企画なども行なっていました。

42歳のときに「染司よしおか」五代目当主を嗣ぎ、植物染による日本の伝統色の再現に取り組みます。

1993年、奈良薬師寺・東大寺の伎楽装束を制作。天平の時代の色彩をすべて植物染料によって再現して話題になりました。

また、源氏物語千年紀にあたり、源氏物語の色五十四帖も再現しています。

主な受賞歴

  • 1991年  きもの文化賞
  • 2008年 グッドデザイン賞
  • 2009年 京都府文化賞功労賞受賞
  • 2010年 第58回菊池寛賞受賞
  • 2012年 第63回 NHK放送文化賞受賞

2013年に、吉岡幸雄、福田伝士のドキュメンタリー映画「紫」が公開されました。

吉岡幸雄の作品と著書

源氏物語の色辞典 吉岡幸雄

日本の色辞典

日本古来の鮮やかな色文化を現代に蘇らせることに半生をかけてきた、「染司よしおか」五代目当主、吉岡幸雄による色名解説と色標本。

日本の伝統色を日本古来の植物染め技法で再現。襲の色目 (かさねのいろめ) 42種も掲載。総カラー最新ダイレクト製版で見せる、色彩の博物誌。  出典:アマゾン

吉岡幸雄の色百話 男達の色彩

歴史の表舞台で、多彩な色を纏った男達の色彩を軸に、源氏物語から戦国武将の衣裳、祇園祭から世界の染色史まで、時代と空間を超え、魅力的な色の歴史、文化を語ります。
日本男子のダンディズムをくすぐる作品。日本の男達の色に対する感性が何と豊かで繊細であったか、様々なエピソードで興味深く読みました。日本特有の色名が自然と共に生活する中から生まれたことは想像していましたが、この本でその裏付けとなる経緯まで知ることができました。  出典:アマゾン

日本の色を知る

化学染料を使わずに天然素材で糸や布を染めていた時代、日本人はどのように色と付き合っていたのか。季節を写す色を解説しつつ、紅花、藍、刈安などによる古法の染色法にもふれ、古来の色彩感覚を甦らせる。著者の工房で染められた、十二ヶ月を象徴する美しい布や、江戸時代の色帖などもカラー写真で紹介。  出典:アマゾン

吉岡幸雄の展覧会

日本の色-吉岡幸雄の仕事と蒐集-

細見美術館 | 株式会社プランテック総合計画事務所 │ PLANTEC ARCHITECTS引用元:https://plantec.co.jp/project/%E7%B4%B0%E8%A6%8B%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8/

会期:2021年1月5日(火)- 4月11日(日)

会場:細見美術館
   京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
   TEL 075-752-5555

https://www.emuseum.or.jp/exhibition/ex071/index.html

本展覧会は、昨秋、急逝した染織史家・吉岡幸雄を追悼し、その業績を回顧する没後初の展覧会です。吉岡幸雄は、京都で江戸時代から続く染色工房の五代目当主であり、染織史家でもありました。吉岡は古来の文献をひもとき、伝世の染織遺品をはじめ古今東西の美術工芸を研究して伝統の色彩を求めました。各地に伝わる染料・素材・技術を訪ねて、その保存と復興に努め、社寺の祭祀、古典文学などにみる色彩や装束の再現・復元にも力を尽くしました。本展では、吉岡幸雄の美への憧憬と本質を見極める眼、そしてあくなき探求心によって成し遂げられた仕事と蒐集の軌跡を紹介します。 出典:細見美術館

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吉岡幸雄の工房 染司よしおか

吉岡幸雄氏が2019年に亡くなったあと、娘の更紗さんが6代目を継ぎました。

染司よしおか 京都店
京都市東山区西之町206-1
〒605-0088
TEL:075-525-2580

残念ながら工房の見学などは行っていないようですが、公式サイトで美しい作品をみることができます。

https://www.sachio-yoshioka.com/

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