コンテンポラリー

高橋秀・藤田桜夫婦の作品、経歴、展覧会や自宅を紹介。結婚の経緯や子供は?

現代美術家の高橋秀(たかはし しゅう)氏と貼り絵作家の藤田桜氏はご夫婦で、瀬戸内海の海辺に住み創作活動を現役でなさっています。

本記事では高橋秀氏、藤田桜氏のプロフィール、経歴、賞歴を紹介します。

また瀬戸内のアトリエや自宅、展覧会を見ていきましょう。

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高橋秀のプロフィール 経歴・賞歴

「shu takahashi artist」の画像検索結果引用元:https://www.mistore.jp/

氏名:高橋秀 (たかはし しゅう)

生年月日:1930年6月30日 

出身地:広島県福山市

学歴:武蔵野美術学校 中退

倉敷芸術大学名誉教授

高橋秀氏は写真館を営む両親のもとに生まれますが、8歳のときに父親が死亡。

広島県立府中中学校を卒業するも、職が定まらずにいました。

19歳の時、母親の反対を押し切って武蔵野美術学校に入学しますが、学費が支払えず中退し、出版社の仕事をしながら、独立美術協会の緑川幸太郎に師事。

1951年、21歳の時、「第19回独立美術協会展」で初入選

1954年、福山市で初個展を開催し、その後も独立美術協会展の出品、入選を多数し、1961年には安井賞を『月の道』で受賞します。

関連画像月の道 1961年 引用元:http://search.artmuseums.go.jp/

1963年、イタリア政府から奨学生として招待され、2004年までローマに滞在しました。

帰国後は倉敷市に住み、絵画、版画、モニュメント、写真の幅広い制作を行っています。

作品の特徴的なシンプルな曲線とフォルムは官能美を感じさせ、「エロスの画家」とも呼ばれています。

受賞歴

  • 1961年 第五回安井賞
  • 1968年 現代美術展T氏賞
  • 1987年 文部大臣賞
  • 1988年 第20回日本芸術大賞
  • 1994年 紫綬褒章
  • 2004年 マルセン文化賞
  • 2005年 山陽新聞賞
  • 2008年 岡山県三木記念賞
  • 2010年 岡山県文化賞

高橋秀の作品

高橋秀氏の作品をいくつかご紹介します。

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高橋秀+藤田桜─素敵なふたり(世田谷美術館)|美術手帖引用元:https://bijutsutecho.com/exhibitions/4140

藤田桜のプロフィール  経歴・賞歴

「藤田桜」の画像検索結果引用元:https://twitter.com/

氏名;藤田桜 (ふじた さくら)

生年:1925年 

出身地:東京都

学歴;大妻女子大学

藤田氏は大学卒業後、少女雑誌『ひまわり』の編集者として働きながら、田園調布純粋美術研究所で美術を学び、手芸作家としての表現方法を学びました。

その後、独立して、学研『よいこのくに』の表紙絵専属作家として40年近く活躍します。

独特な布の貼り絵本は海外でも人気があり5ヶ国語で出版されています。

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藤田桜の作品

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高橋秀と藤田桜の結婚・子供・住居

結婚と住居

1958年、高橋秀氏28歳、藤田桜氏33歳のときに結婚し、東京都世田谷区弦巻に、住居兼アトリエを構えます。

出会いは、挿絵画家・雑誌編集者だった中原淳一氏を介して知り合いました。

当時の高橋氏も中原氏が手掛け、藤田氏が編集者だった雑誌『ひまわり』や『それいゆ』に挿絵やカットを描いていたそうです。

1963年、藤田氏は単身でローマに向かい、1年後、妻の藤田氏と長男を呼び寄せ、家族でスペインのロマネスク美術を訪ねる長旅行をしました。

約40年間ローマを拠点として二人共制作活動をしています。

2004年、高橋氏74歳、藤田氏79歳で日本に帰国し、岡山県倉敷市玉島の沙美海岸近くに住居を移します。

帰国理由としては、年齢を重ねローマ人とのやり取りにエネルギーの必要性を感じていたし、10年間通い続けた倉敷の人たちが友好的に受け入れてくれたからだそうです。

余生を日本に捧げ、日本の若者を引っ張り上げる決意をして帰国し、日本の伝統や自然を守りながら文化を作り上げること目指し、「秀art studio」を立ちあげます。

2006年には夫婦で「秀桜基金留学賞」を設立し、アートを目指す若者に視野を広げるための遊学の場を提供しています。

子供

長女 えりか

1956年生まれ。小学校まで祖母のもとでくらし、中学から両親のいるローマで暮らし、高校卒業後、JAL PACKに就職。

長男 在 (あり)

1962年生まれ。2歳のときからローマで両親と暮らし、ローマ大学建築部を卒業。

音楽制作やデザイン系の仕事を経て、ローマを拠点として写真家として活躍しています。

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高橋秀・藤田桜 展覧会

「高橋秀+藤田桜  素敵な二人展」の巡回展が2019年にありました。

「高橋秀 藤田桜」の画像検索結果引用元:https://www.setagayaartmuseum.or.jp/

本 高橋 秀+藤田 桜――素敵なふたり

ちょっと心がくすぐられる、生命感あふれる有機的なフォルムの作風で知られる高橋秀と、布を自在に使った愛らしく表情豊かな作品で、雑誌の表紙絵や絵本を手がけてきた藤田桜。東京、ローマ、倉敷の日々のなかで生み出された、ふたりの豊かな作品たち。 出典:アマゾン

夫婦の芸術家の中でふたりとも長寿であるのは、珍しいですね。またその長い人生をみていくと、この巡回展のタイトルのように確かに「素敵な二人」だと思います。

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