私は都会育ちなので、人混みが苦手、というわけではありません。しかし、街によっては、どうも合わない場所があります。
渋谷のスクランブル交差点は、子供の頃から何故か違和感を覚えて、信号持ちをしていると、異世界に入ってしまったような気分になります。他の副都心にも似たような交差点はたくさんあるのですが、なぜか渋谷だけは、気合がないと渡れません、、、。
彷徨う戦士
目指すはあの屋舎。
高々と上がった目印がはっきりとここから見える。
なあに簡単なことだ。
ここからまっすぐ突き進んで行けばよい。
まわりには闘志あふれる戦士たちが群がっている。
じりじりと合図が変わるのを待っているようだ。
パッと四方から今までとは正反対の色が出る。
いざ、出陣!
早足で歩いているのだが、後ろにいる戦士たちにどんどん追い抜かれる。
ムムッ、遅れを取っている。急がねば合図がまた変わってしまう。
しかし、戦士がいるのはこちら側だけでない。
大勢の戦士たちが、真正面から真横から斜めから荒波のように激しく向かってくる。
歩を止めず、戦士の群れをなんとか躱して、やっと、向かう側に着いた。
けれど、目的の屋舎は目の前にない。流されてしまったか。
目印を捜そうと上を見上げるが、似たような屋舎が立ち並び、
至近距離では判別できない。
再び、戦士たちがごったがえす中を、彷徨うしかなかった。
渋谷の美術館
美術ファンとしては、渋谷が苦手だからといって、行かないわけにはいきません。
2019年は、デジタルアートと電子音楽の祭典『MUTEK.JP 2019』、大型街頭ビジョンで、ソフィ・カルの映像作品が上映されました。
常に話題になる渋谷の美術館をいくつか上げておきます。
Bunkamura ザ・ミュージアム
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F
https://www.bunkamura.co.jp/index.html
渋谷に来たら必ず寄りたい「Bunkamura ザ・ミュージアム」。映画館やコンサートホールが集まる複合大型施設「Bunkamura」の中にある美術館です。海外の有名アーティストの展覧会が2ヶ月毎に観ることができるのは、嬉しいことです。
ワタリウム美術館
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6
TEL:03-3402-3001
http://www.watarium.co.jp/
ディレッタントであるならば、この美術館は外せないでしょう。大きい美術館ではありませんが、グローバルに活躍しているアーティストのコンテンポラリーアート作品を中心に展示しています。
太田記念美術館
住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
原宿駅からのほうが近いのですが、渋谷から表参道にでたら、少し足を伸ばしてみたい美術館です。
喜多川歌麿や葛飾北斎、歌川広重といった浮世絵師たちの代表作が勢揃い。日本美術の歴史も学べますし、落ち着いた雰囲気も好評を得ています。