「王子様が好き」
私は悪い魔法使いに、白鳥にされてしまったお姫様。魔法を解くために、私を愛してくれる王子様を探しているの。この前やっと王子様が見つかったのに、彼ったら、私に似ている女の子と結婚しちゃって、ひどい!でも人間の姿じゃない私のつらさが分かるわけないよね。じゃあ、今度は共に苦労話ができる、魔法にかけられている王子様にしよう。
あそこの池のカエル、王子様みたいね。私のキスで人間にしてあげるわ。でも、カエルの王子様は白鳥姿の私を見ると、怖がってぴょんぴょん飛んで逃げちゃう…
それなら、野獣になってる王子様だわ。彼は私を見るとすぐ走り寄ってきて…食べられそうになった… やっぱ、野獣だもんね。
だけど、私はめげない。今度は鳥にされた11人の王子様たちがいるという情報をゲットした。小姑がいるみたいだけど、11人もいるなら選り取り見取り。イケメン王子だっているはずよ。今度こそうまくいくわ!
ハンス・アンデルセンについて
アンデルセンの童話作品はグリム兄弟のような民俗説話からの影響は少なく、創作童話が多い。初期の作品では主人公が死ぬ結末を迎える物も少なくなく、若き日のアンデルセンが死ぬ以外に幸せになる術を持たない貧困層への嘆きと、それに対して無関心を装い続ける社会への嘆きを童話という媒体を通して訴え続けていたことが推察できる。しかし、この傾向は晩年になってようやくゆるめられていき、死以外にも幸せになる術があることを作中に書き出していくようになっていく。 出典:ウキペディア
エピソード 出典:ウキペディア
極度の心配性であったらしく、外出時は非常時に建物の窓からすぐに逃げ出せるように必ずロープを持ち歩いた。さらに、眠っている間に死んだと勘違いされて、埋葬されてしまった男の噂話を聞いて以来、眠るときは枕元に「死んでません」という書置きを残していた。
世界中で愛読されていたにもかかわらず、自身は常に失恋の連続だった。要因として、容姿の醜さ、若い頃より孤独な人生を送ったため人付き合いが下手だったこと、他にもラブレター代わりに自分の生い立ちから、童話作家としてデビューしたこと、初恋に敗れた悲しさなどを綿々と綴られた自伝を送るという変な癖があったことを指摘する人もいる。