現代のレオナルド・ダ・ヴィンチと言われるオランダの彫刻家 テオ・ヤンセン。
風力で海辺を動く巨大な彫刻作品は、まるで生きているかのような動作で私達を魅了します。
この彫刻 ストランドビーストをいくつか見ていきましょう。日本ではとても人気があり、毎年のように展覧会が開かれています。
テオ・ヤンセンについて
1948年3月14日 オランダのデン・ハーグ、スヘフェニンゲン生まれ。20歳のときに、デルフト工科大学で物理学を専攻し、学位をとらずに卒業。
在学中は塩化ビニールでできた空飛ぶ円盤やペイントマシンなど、物理学とアートの融合したプロジェクトに参加していましたが、30歳で芸術家に転向します。
1990年から、塩化ビニールチューブを使って、大きなキネティックアート(動く彫刻)を作成し始めます。これらの彫刻は、それ自体で移動でき、「Strandbeest ストランドビースト」と呼ばれています。
ヤンセンが「人工生物」というストランドビーストは、風の力によってゆっくりと砂浜を移動し、生命が宿っているように見えます。この芸術と工学の融合作品は少しずつ進化しており、空気圧を内蔵し、風がなくとも動くことができたり、水を感知し波に流されることを防ぎます。将来的にはストランドビーストが海辺で群れを作り、彼らだけで生活できることを目指しているとヤンセンは語っています。
ストランドビースト
こちらで様々なストランドビーストを見ることができます。購入することもできるようで、少し驚きました。海辺のプライベートビーチで日がない一日、ストランドビーストと戯れるのもロマンチックですね。
テオ・ヤンセンの展覧会
テオ・ヤンセン展 大阪
開催日 : 2022年7月9日(土)~9月25日(日)
会場 : 大阪南港ATCGallery
日本ではストランドビーストは人気があり、毎年のように展覧会が開かれていました。今回は3年ぶりに日本での展示で、大阪は初めての会場です。
初公開を含め10作品以上が展示され、一時間おきにストランドビーストが実際に動く姿を見ることができます。
ワークショップもあり、ミニビーストが作れるようですが、ここで参加できなくとも、アマゾンで購入することもできます。
詳細はATCのサイトで御覧ください。
https://www.atc-co.com/event/002023/