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新入社員|ショートストーリー

お題「紙のPayPay」をいただき、変換して「新入社員」といたしました。

言葉遊びを楽しんでいただけたら幸いです。

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「新入社員」

今日からボクも社会人だ。

「素材革命」と期待されヤル気満々だが、初出勤日は少々緊張する。

会社の玄関を入ると、受付の柔らかティッシュお姉さんが、「おはようございます」と優しく挨拶してきた。フワフワの真っ白な肌がきれいだなあ、とニヤニヤしながらエレベーターに乗ると、となりの男性にぶつかってしまった。

「あ、すみません」ダンボール工場長だ。ガッチリした丈夫な体つきで、叩き上げって感じで男らしいな。

デスクに行くと「よろしくな!」と半光沢のロール先輩や裏カーボン先輩たちが気さくに声をかけてくれる。もう、仕事が板についていて、かっこいい。

さっそくエンボス上司からこれからのプロジェクトの説明を受ける。熟練されて上品だ。

会議室に向かっていると、ポンッと後ろから肩を叩かれる。「頑張ってくれよ」わあ!パピルス社長だ。さすがの風格だよなあ。

ボクも長く社会に役立つためにバリバリやるぞー!

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紙ができるまで

紙(paper)の語源としても知られるパピルスは、BC3000年代からAD1000年まで古代エジプト文明において書写材料として発展し、使用されました。ナイル川流域のカヤツリグサ科の水草パピルスの茎から皮をはぎ、茎の中心部にある髄(芯)を薄く切ったものを材料としました。乾かして長さを揃え、ふたたび水に浸して縦方向と横方向に重ね置き、プレスして脱水したものに、文学、科学、歴史などさまざまな文化が書き記されました。折り曲げには弱いものの軽くて丈夫なパピルスは、つなぎ合わて巻物状にされ、紀元10世紀頃、紙が普及するまで、エジプトを中心に使用されていました。
また、小アジア(現トルコ)からヨーロッパに至る地域では、紀元前2世紀頃に発明された羊皮紙(パーチメント)が書写材料として普及しました。羊、山羊、子牛などの皮を、不純物を取り除いてよく洗い、引き伸ばしながら表面をなめらかにした羊皮紙は、折り曲げに強かったため冊子状に綴じることができました。丈夫で美しく重用されましたが、高価なため、紙の伝播とともに使用されなくなっていきます。  出典:https://www.takeo.co.jp/finder/paperhistory/

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