夏の終わりに物悲しくなることのひとつに、弱っている蝶を見ることです。
少し冷たくなった風を感じると、秋の訪れを感じるとともに、美しい蝶たちの生命が終わりを告げることを知ることになります。
その切ない気持ちを、すこしコミカルに想像してみました。
「面倒くさい生き物」
半年付き合ったイケメン彼氏にフラれてしまった。
凄く気を使って面倒くさかったのに、報われなかった…
ふと見ると、弱ったアゲハチョウがアスファルトの道路に止まっていた。
もうすぐ秋が来るから死んじゃうんだな。
固い道路の上で死ぬのは可哀想だから、つまんで草むらに移してあげた。
夜になって、ドアをノックする音がした。
開けると、見知らぬイケメン君が立っている。
「ありがとうございました。おかげで少し生き延びることができました」そう言って、私をギュッと抱きしめる。
え!?もしかしたら、昼間のアゲハチョウ?
ウフフ、綺麗な蝶だけあって、いい男に変身するじゃん。
しかし、蝶のイケメン君は私を抱きしめたまま、ズルズルと倒れて死んでしまった。
死ぬ間際にお礼に来るなんて律儀だけど、なんで死んでも人間のままなの?
普通、こういう場合、蝶に戻って消えるよね?
困ったなあ。やっぱりイケメンって面倒くさい!
冬をこす蝶
成虫で冬を越す蝶
ムラサキシジミやキタテハ、アカタテハ、ヒオドシチョウなどは成虫で冬を過ごします。例えばヒオドシチョウは地面(枯れ葉)の上で、じっと動かずに寝ています。冬眠と言って良いのでしょうか、このまま春を迎えます。キタテハは、見つからないように枯れ葉そっくりの羽を持っており、外敵から身を守るように枯れ葉の中に紛れ込んでじっとしています。アカタテハは体から熱を逃がさないように、触覚を引っ込めやはり動かずにいます。つまり、これらのチョウはいろんな工夫をしながら成虫のまま春を迎えます。 出典:For Your Life
越冬する蝶
アメリカからメキシコへ、そしてまたアメリカへ戻るオオカバマダラ蝶。4000キロも旅をする蝶です。彼らは11月頃から越冬のためにメキシコのミチョアカン州にあるオヤメルの森に集まります。森は標高3200メートルの山頂付近にあるそうです。蝶たちはこの地で春まで過ごします。
その数は1億匹にも達し、時には一本の木にびっしり蝶が止まります。その光景はとても神秘的。 そして春を迎え、およそ6割が旅立ちます。オスたちは交尾をした後、その役目を終えてしまうのです。元気なメスたちだけが子孫を残すためにアメリカへと北を目指すということです。
参考:世界ふしぎ発見!