造形作家であり批評家の岡崎乾二郎(おかざき けんじろう)氏。
作品や批評は、絵画、彫刻、建築、ロボティクスなど、さまざまな分野に広がってラディカルな活動をしています。
ここでは、岡崎乾二郎氏のプロフィール、経歴、学歴、賞歴、展覧会を紹介します。
岡崎乾二郎のプロフィール 経歴・学歴・賞歴
生年月日:1955年10月24日
出身地:東京都
学歴:多摩美術大学彫刻家中退
武蔵野美術大学客員教授
経歴
1982年のパリ・ビエンナーレ招聘以来、数多くの国内外の展覧会に出品しています。
1988年からは建築、景観デザイン、映画の制作活動も始め、総合地域計画「灰塚アースワーク・プロジェクト」の企画制作、「なかつくに公園」等のランドスケープデザインがあります。
2002年「ヴェネツィア・ビエンナーレ第8回建築展」の日本館のテーマ展示のディレクター。また、四谷アート・ステュディウムを創設し、新しい芸術教育として注目を集めました。
2007年には、現代舞踊家トリシャ・ブラウンとのコラボレーション 「I Love my robot」を発表。
トリシャ・ブラウン 1936−2017
アメリカの振付師、ダンサー、ポストモダンダンスの創始者。ロープやハーネスなどの機器を使用して、重力に逆らうことを試みた独自の作品を作成し、ダンサーが壁の上を歩いたり降りたりするムーブメントを公演しました。
Set and Reset: Trisha Brown’s Postmodern Masterpiece
2017年、豊田市美術館にて開催された『抽象の力―現実(concrete)展開する、抽象芸術の系譜』展の企画制作など、活動は広範囲におよんでいます。
主な受賞歴
2019年 『抽象の力 近代芸術の解析』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
我々はモダニズムや抽象――いやそもそもアートのことをまるで知らなかったのだ!本書は素早く脳内に入り込むと爆弾のように破裂して悦ばしい驚きと混乱で満たし、交換台のように機能して無数の異質な情報から新しい世界像を紡ぎ出す。読み終えたとき、あなたと世界は完全に更新されているだろう。浅田彰 出典:アマゾン
岡崎乾二郎の作品
岡崎乾二郎の展覧会 個展
「TOPICA PICTUS」
- 特集展示「岡﨑乾二郎 TOPICA PICTUS こざかほんまち」
2020年10月17日〜12月13日
豊田市美術館 - 「TOPICA PICTUS たけばし」
2020年11月3日〜2021年2月23日 - 「TOPICA PICTUS てんのうず」10月31日〜12月12日
Takuro Someya Contemporary Art - 「TOPICA PICTUS きょうばし」
11月6日〜12月12日
南天子画廊
2020年3月から6月にかけてアトリエで制作した作品約150点が、複数に分割され各地で展示される予定です。
岡崎乾二郎の絵画作品の所感
岡崎乾二郎氏の抽象絵画は、私を実に心地の良い観賞者にさせます。
大胆に厚く塗られた絵の具の配色は、先鋭的でありながら違和感や不快感ははなく、むしろハーモニーを醸し出して心の平穏を呼び起こしてくれるようです。
作品の中に過去の美術史を垣間見ながら、岡崎氏の造詣の深さがにじみ出て、哲学的な解釈を抜きにして、ほどよい緊張感と喜びを与えてくれる作品です。
抽象絵画を理解したり、読み解く前に、シンプルに自分の感性に響く作品を観賞する大切さを教えてくれる本来の芸術の形なのではないでしょうか。
参考:
https://www.japanhouse.jp/losangeles/events/artist-roundtable.html https://www.yebizo.com/jp/news/detail/featured/8770 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E5%B4%8E%E4%B9%BE%E4%BA%8C%E9%83%8E