流 麻二果 (ながれ まにか)氏は、東京在住の現代美術のアーティストで、 2018年、95歳で亡くなられた「サムライ・アーティスト」彫刻家の流政之氏の長女です。
彼女の空間全体を鮮やかな色彩で練り重ねていく絵画に魅了される人も、少なくないでしう。
流麻二果氏の経歴、作品、展覧会、家族を紹介します。
流麻二果の経歴
<引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/shirobi/backnumber/0057/
1975年 香川県で生まれる
1997年 女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻 卒業
2000年 「VOCA展」上野の森美術館 出展
2002年 アメリカ文化庁新進芸術家在外研修員
2006年 東京 ポーラミュージアムアネックス「饒舌な寡黙、 寡黙な饒舌」
2010年 東京 国立新美術館「明日展」
2015年 東京 資生堂ギャラリー「絵画を抱きしめて」
東京 ユカ・ツルノ・ギャラリー「一葉 Rivers need Springs」
2016年 高松 高松市美術館「高松コンテンポラリーアート・アニュアル 」
ニューヨーク 「Wraparound」Miyako Yoshinaga Gallery
2018年 神奈川 「色を追う」ポーラ美術館アトリウムギャラリー
近年は図書館など、空間全体の色彩監修、パブリックアートやテレビドラマの絵画協力も手掛けています。
現代アーティストたちが、子どもたちへアートワークショップを行っている 非営利団体「一時画伯」を発足しました。
現在、東京に在住。
流麻二果の作品
鮮やかな色彩と伸びやかなタッチが特徴です。
また、色彩の解釈を再構築し、色を重ね組み合わせることで深みを表現しています。
絵画と衣服で使う布の違いは何か?美術とファッションの境界線も追求しています。
@lovepeace252525 知らずに過ぎるとこでした〜(≧∇≦)再放送チェックせねば!ありがとうございます♡
ネイルにしてくれてるネイリストの子が祐天寺にいますよ〜 pic.twitter.com/0TI2D7XpCe— 流 麻二果 (@manikanagare) 2015年5月5日
こちらの動画は、高松市美術館『よそごとでない地 Too Close to Home』のパフォーマンスです。
流麻二果 2019年 展覧会・個展
2019年の個展、展覧会はまだ予定されていないようです。
2018年のポーラ美術館での『色を追う Tracing the Color』『色の跡』では、油絵による光の色彩表現と伝統的な絵画における色彩を追体験しながら、再構成として色を何層にも塗り重ねた深みのある色彩の絵画が展示されました。
<引用元:https://www.facebook.com/>
流麻二果の家族
父親は世界的な彫刻家 流政之氏。(1923−2018 享年95歳)流政之氏は、長崎市生まれ。
零戦のパイロットとして終戦を迎え、独学で彫刻を学んだ後、1962年に渡米し活動を始めます。
有名な作品としては、1964年のニューヨークの万国博覧会で、600トンの石を使った巨大な壁画「ストーンクレージー」、1975年ニューヨークの世界貿易センタービルのシンボルとして約250トンの世界最大級の石の彫刻「雲の砦」。
「雲の砦」は、ビル崩壊後も奇跡的に無傷で残りましたが、救助活動の妨げになるとして撤去されたため、札幌市中央区の北海道立近代美術館に半分の大きさで再現されています。
1975年に帰国し、高松市庵治(あじ)町に設けた工房を主な拠点として、制作活動を続けていました。
麻二果氏は同年生まれで、政之氏が52歳の時です。
日本建築学会賞、日本芸術大賞、中原悌二郎賞、吉田五十八賞、長野野外彫刻賞、鳥取県景観賞を受賞しています。
麻二果氏の母親は、京都出身の宝塚スター 都路のぼるさん。
祖父は大正・昭和の政治家 立命館大学の創設者 中川小十郎氏です(1866−1944 享年78歳)。
未知と創造を結びつける
流麻二果氏は、見知らぬ他者の内側を想像し、作品を創り上げていくこともしています。
目に入る外見の形から色々なワールドが繰り広げられ、知ることのできない内側の形を抽象的に表現していくようです。
視界に入ってくるものは、時に、全く別の物として捉えられることもあれば、想像の延長を創り上げられることもあるでしょう。
それは、人生が大胆で鮮やかな色彩に彩られ、未来が、益々輝いてくるような感覚が湧き上がってきます。
流麻二果氏の作品を観ていると、この現実ではない少し違ったパラレルワールドに引き込まれて、将来の多様な可能性を気づかせてくれるようです。