日本の若手写真、映像作家のリーダー的な存在 奥山由之(おくやま よしゆき)。
大学在学中、20歳で写真新世紀の優秀賞を受賞してから、人気写真家、映像作家として数々の作品を創り上げています。
結婚した妻は、新しい食文化を切り開く料理エッセイストの平野紗季子(ひらの さきこ)。
人気クリエーター同士の結婚生活はどんなものなのでしょうか?
また両親や兄弟姉妹、家族はどんな人達でしょう?
奥山由之と平野紗季子のプロフィール、経歴、学歴、賞歴も見ていきましょう。
奥山由之のプロフィール 経歴・学歴・賞歴
生年月日:1991年1月23日
出身地;東京都
学歴;慶應義塾大学法学部 卒
奥山さんは中学時代からアニメーション制作、高校では映画製作を始めています。写真に深い興味を持つことになったのは、映画の画コンテを描くために、中古の一眼レフを買ったことがきっかけのようです。
「写真」はまさに点の表現であり、多くを語らず鑑賞者に表現を委ねるところに惹かれ、写真家としての本格的な活動が始まりました。
奥山さんは「写ルンです」を使用することも有名で、フィルムカメラは温かみのある質感が作品に出るので、使っている写真家もいるのですが、「写ルンです」の使用量は世界一だという噂です。
受賞歴
- 2007年 第2回全国高校生映画コンクール・グランプリ
- 2011年 第34回写真新世紀・優秀賞
- 2016年 第47回講談社出版文化賞写真賞
平野紗季子のプロフィール 経歴・学歴
生年:1991年
出身地:福岡県
学歴;慶應義塾大学法学部 卒
大学卒業後、博報堂に勤務し、コピーライターの仕事をしています。
「食」には子供の頃から興味があり、小学校の頃から「食日記」をつけていました。15歳から4年間ニューヨークに留学していた経験があります。
フードエッセイストとしては、食べたものの感じをブログに書くということで、雑誌の投稿や食に関するエッセイ本も出版しています。
カバーは奥山さんが撮影しています。平野さんのこういう女の子の可愛らしさを強調するポーズを選んでいることが、二人の愛情を感じますね。
奥山由之と平野紗季子の結婚
2018年10月に結婚。多彩なフードが並び、食の関する文化人がたくさん集まった豪華な結婚パーティでした。
大学が同じ学部で学生時代からの同級生のお付き合いで、才能のある二人が結ばれるのも時間の問題だったのでしょう。奥山さんは学生時代から写真のモデルを平野さんにお願いしていましたから、お互いの仕事にも理解が深そうです。
平野さんはフードエッセイストでありながら料理が得意でないということ。ブログを拝読してみると失敗談もあって、微笑ましいですね。食事は基本、一人で摂るのが好きだということで、夫婦であっても仕事の関係もあって、毎日一緒に食事をとる生活ではないようです。
奥山由之の家族 祖父・父親・弟
祖父 奥山融(おくやま とおる)
1942-2009。実業家、映画プロディーサー、元松竹社長。
奥山家は松竹のビジネスに代々関わっていて、1998年まで松竹の社長を務め、黒澤明監督『八月の狂詩曲』や、創業100周年記念として「鎌倉シネマワールド」をオープンさせました。
業績不振により社長を解任され、奥山由之の父を含めた関係者に松竹をつ方され、遺書により死亡は伏せられていたという、華麗なる一族のストーリーを背負った人生を送りました。
父親 奥山和由 (おくやま かずよし)
1954年生まれ。2019年現在 64歳。 映画監督、プロディーサー。「株式会社チームオクヤマ」の代表取締役。
1979年に松竹に入社して、手掛けた代表作品は『ハチ公物語』『遠き落日』『その男、凶暴につき』第50回カンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞した『うなぎ』などがあります。
父 和由氏もたった2分間の取締会議で松竹を解任されたといいますから、映画界は一般人には見えない世界なのでしょう。現在は、吉本興業との業務提携したり、新人クリエーターを発掘する企画なども行っています。
奥山由之さんは中学の頃から映像を始めていますし、芸術の才能とそれを発揮できる環境は、サラブレッドの血を受け継いでいると言うことでしょうね。
弟 奥山大史(おくやま ひろし)
1996年2月生まれ。青山学院大学卒。広告会社に務めながらの映画監督。
第66回サンセバスチャン国際映画祭にて、長編映画第1作目となる「僕はイエス様が嫌い」で最優秀新人監督賞を獲得し、話題となりました。
奥山由之の写真集
Girl
写真集『Girl』は『第34回写真新世紀』優秀賞を受賞した代表作を収めたもので、復刻版が2019年9月14日に刊行。
BACON ICE CREAM
デビューから2016年までの写真作品が載っていて、ジャンルを問わずに、奥山ワールドの一点に世界の全てが覗けそうです。
POCARI SWEAT
話題の広告写真123点が収まっています。青春をまっしぐらに突き進む若者たちの鼓動が聞こえてきそうな一冊です。