ハバナとニューヨークを拠点として活動するパフォーマンスアーティスト タニア・ブルゲラ(Tania Brugera)。
移民、検閲、抑圧など国際社会の諸問題を、主に参加型作品として提示していて、「あいちトリエンナーレ」でも「泣かされてしまう」作品を展示していました。
本記事では、タニア・ブルゲラ氏のプロフィール、経歴、学歴、賞歴、作品と展覧会を紹介します。
タニア・ブルゲラのプロフィール 経歴・学歴・賞歴
生年:1968年
出身地:キューバ ハバナ
学歴:キューバ芸術大学・シカゴ美術大学 MFA
父親が外交官であり牧師であったため、カストロ政権下で家族は3回の移住があり、パリ(1973–1974)、レバノン(1974–1977)、パナマ(1977–1979)に住んでいました。
大学では行動美術を学び2003 年から2010年までシカゴ美術学校で視聴覚アートの教授の助手をしていました。
ブルゲラ氏の作品は、権力と支配の問題を中心に展開され、彼女の作品のいくつかは、キューバの歴史の出来事を調査し、再現しているものもあります。
2017年、#YoMePropongo en Cubaと呼ばれるビデオで、2018年のキューバ大統領選挙の候補者になりました。このプロジェクトでは、彼女が鑑賞者に、もし彼らが大統領に選出されたなら、より良い未来のキューバを作るために何をするか想像させるものです。
タニアは、政治的権力の性質を明らかにし、移民、検閲、抑圧など国際社会の諸問題を、参加型作品として25年以上提示しています。
タニア・ブルゲラの作品
Destierro (Displacement)
Nkisi nkondi
タニアは魔力と癒やしの力を与えたと言われるコンゴ部族の伝説の人物をなって、カストロの誕生日に、フィラデルフィアの街を3時間以上歩きました。
installation at Tate Modern’s Turbine Hall
Tatlin’s Whisper #5
タニア・ブルゲラの展覧会
日本では2019年8月に「あいちトリエンナーレ」の「表現の不自由展・その後」に参加し、途中作品の展示を取りやめたりもしました。
この作品は、人間の知覚を通じて「強制的な共感」を呼び起こし、客観的なデータと現実の感情を結びつけるようにしています。
メンソールを充満させた室内に、地球規模の問題に関する数字を見せ、感情を揺さぶられない人々を、無理やり泣かせるために設計した一室を制作しました。
参考:
https://aichitriennale.jp/artwork/A30.html https://aldianews.com/articles/culture/cuban-artist-tania-bruguera-took-streets-philadelphia/47898 https://en.wikipedia.org/wiki/Tania_Bruguera