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インカ・ショ二バレCBE【現代美術】の経歴、作品、日本での展覧会を紹介!世界の文化のアイデンティティを知る。

インカ・ショニバレCBE(Yinka Shonibare CBE)の「The american Library」の展覧会に行ってきました。

アフリカンプリントと呼ばれるカラフルな綿布で6000冊の本を多い、金色で人名が背文字に書かれて本棚に並んでいました。

民族間の関係性を元に、世界全体の社会のあり方を問う作品を創るショニバレ氏自身は、障害をもちながら芸術活動をし、また障害を持つ芸術家たちの支援も積極的にしています。

本記事ではインカ・ショニバレの経歴、作品、展覧会を紹介します。

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インカ・ショニバレのプロフィール、経歴

<引用元:bbc.co.uk>

作家名:インカ・ショニバレCBE/RA

生年:1962年8月9日 

出生地:イギリス ロンドン

学歴:セントラルセントマーチン美術大学
   ロンドン大学ゴールドスミス

作家名は本名の後にCBEかMBEのどちらかをつけています。「CBE」は大英帝国三等勲爵士、司令官のことあり、中世の騎士団の階級制度を模した勲章です。「RA」はイギリスロイヤル・アカデミーの会員の意味。2010年にはRoyal College of Art(RA)の名誉博士号を、2019年にはCBEを受賞しました

ショニバレ氏はイギリスのロンドンで生まれ3歳から17歳までナイジェリアで過ごし、その後イギリスに戻ってきました。

18歳の時、脊髄炎にかかり体の片方が麻痺する身体障害を起こしましたが、大学卒業後は世界中の主要美術館に作品を出展しています。実際の作品はアシスタントが彼の指示通りに創り上げる形をとっています。

絵画、彫刻、写真、インスタレーション、映画と幅広いメディアを通し、植民主義や文化のアイデンティティを探求し、鮮やかなアフリカンプリントの生地を取り入れているのが特徴です。

このアフリカンプリント呼ばれる織物は、もともとオランダで作られ、西アフリカで販売されたインドネシアのバティック織物を基本にしていました。1960年代から、この織物はアフリカのアイデンティティの象徴とされたのです。生地の起源が混在しているため、文化のアイデンティティーの比喩として作品に使用されているのです。

インカ・ショニバレの代表作品

The American Library

<引用元:speedmuseum.org>

殆どの本の背表紙に金色の文字で人の名前が書かれていて、アメリカに移民した人、先祖がアメリカに移住した人々の名前が書かれています。この中には、スティーブン・スピルバーグ、タイガー・ウッズ、ブルース・リー、バラク・オバマ、伊良部秀輝などが含まれています。これらの人々は、アメリカの生活、文化側面で多大な貢献をし、科学、音楽、哲学、芸術、スポーツ、文学とあらゆる分野での代表となっていますが、彼らの多くはアメリカで差別や困難を経験しています。

またこの展示会の訪問者は彼らの情報を得ることができ、また自らの移民物語を投稿することもできます。

Wind Sclupture VII

<引用元:smithsonianmag.com>

Wind Sculpture VII  は、スミソニアン国立アフリカ美術館の前に設置された彫刻です。このWind Sculpturesシリーズは、大西洋や太平洋の海を渡った船の帆を想起させ、その船に乗っていた人々がもたらしたアイデア、製品、交流が国と国を結びつけることを表現しています。

この海運が奴隷貿易と植民地化をもたらし残酷な歴史を残しましたが、アフリカ人とアフリカ人の移動遺産の貢献にもつながったことを示唆しています。今日では、黄色、青、バラ、金を使って、アメリカ、イギリス、そして国を形作ってきたアフリカの男性、女性、そして子供たちを祝っているものです。

Scramble for Africa

<引用元:www.cnn.com/>

アフリカの植民地時代の地図を前にして討論している頭部のないマネキンは、ショニバレ氏特徴のアフリカンプリント生地の服をきています。彼らはアフリカ人なのかヨーロッパ人であるのか?

頭部のないことから当時の西洋人の傲慢な差別的暴挙を浅はかとして揶揄しているのか、それともこの時代に、アフリカ人達が国の発展のためにディスカッションをしていると想定しているのか、と様々な場面を想起させます。

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日本での2019年 展覧会

<引用元:artagenda.jp>

日本では「インカ・ショニバレCBE:Flower Power」が、福岡市美術館リニューアルオープン記念展で開かれていました。2020年の予定はまだ未定です。

現在、シカゴの「ドライハウス・ミュージアム」でインカ・ショ二バレの作品が展示されています。歴史と伝統のある美術館の建物に、現代アートのショにバレの作品がぴったりマッチしています。

引用元:https://1000southmichigan.com/

ドライハウス・ミュージアム(The Richard H. Driehaus Museum)

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