俳優、お笑い芸人、そして彫刻家の片桐仁。
どの分野でも活発に活動していますが、今回は片桐仁の粘土アートを紹介したいとおもいます。
多摩美術大学出身で本格的にアートを学んだユニークな作品と、値段、そして個展 ギリ展を調べました。
片桐仁の2019年 個展
2019年の日本での個展の予定は今のところありませんが、台湾では「ギリ展」が開催されました。
開催日
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2019年6月7日(金)〜 6月30日(日) |
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開催時間
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全日 : 11:00〜18:00 |
開催地
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台湾台北市 華山 Laugh&Peace Factory |
入場料
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無料 |
「ギリ展」は片桐氏が20年に渡り「何かに粘土を盛る」という方法で粘土作品を創作してきた作品群の展覧会です。
粘土を盛ることで、使いづらく、そしてシュールな形に生まれ変わる生活雑貨の数々が面白く、この粘土アート作品展「ギリ展」は、2016年から全国ツアーを始めて、約5万人以上の人たちが、展覧会を訪れています。
このような作品は、バカバカしいけれど、クオリティーの高い作品という評価を受けています。
片桐仁の作品と値段
片桐氏が、アメリカで作品展示をしたとき、作品全部を4億円で買いたいと申し出た金満男性がいたという噂を聞きました。
アメリカのどこの展示場とか、どの作品かは分かりませんでしたが、奇抜な作品が好きな人はいるものですよね。
一般販売は現在は指定内容ですが「ギリ展」で、キーホルダー、Tシャツ、フィギュアストラップのグッズを売っていました。
時間のかかるハンドメンドなので、販売目的では制作していないそうです。
片桐仁が粘土アートをするきっかけ
多摩美術大学版画家出身の片桐氏は、2次元から3次元の創作が好きで、お笑いの世界に入ってもアート活動は続けていきたい希望がありました。
フィギアが好きだったので、粘土作りも興味があって、ラーメンズの相方 小林さんからの提案もあり、雑誌の連載に作品を載せたことが始まりです。
雑誌の掲載は現在していませんが、2018年に新しい著作「片桐仁 粘土道大百科」を出版し、シュールな日用雑貨作品が数多く載っています。
粘土作りはライフワーク
片桐仁氏の粘土アートは、日常の当たり前の物が、粘土を盛ることによって思いもかけねものに変わる面白さがあります。
「サイフォン」や「イグバナナ」などダジャレを言葉として捉えるのではなく、物質化してしまうので、使い勝手が悪くなって無用の長物のようにも感じます。
しかし、その遊び心がとても面白いと感じます。
片桐氏自身も自分の作品がくだらなく、使い勝手が悪いことはわかっているのですが、その自分の作品から、元の日用品の機能性の良さに気づくこともあるそうです。
それも含めてアートのチカラを感じ、日常を超える意識が芽生え、新しく作品を作る意欲が湧くようです。
片桐氏のとって粘土アートは、ライフワークであり、アイディアが出ないときでも「好きでやってること」だと初心を忘れないようにしているとか。
確かに世間の評価は気にぜず、自分の思うままに制作しているようですが、これからも不条理な粘土アートで、私達を片桐仁の小宇宙に引き込んでもらいたいと感じています。