日本画家で、重要文化財復元の第一人者の馬場良治(ばば りょうじ)氏。
日本画では個展を中心に活動し、文化財復元では、平等院鳳凰堂や三千院などを手がけ、国の「選定保存技術保持者」にも認定されています。
ここでは、馬場良治氏の経歴・作品・個展・アトリエなどを紹介していきます。
馬場良治のプロフィール 学歴・経歴・受賞歴
生年: 1949年(昭和24年)6月13日
出身地: 山口県宇部市
学歴:東京藝術大学美術学部日本画家卒業、同大学美術研究科保存修復技術専攻修了
馬場氏は、東京藝術大学大学院で保存修復技術を研究後、山崎昭二郎氏に師事。山崎氏は、醍醐寺五重塔、中尊寺金色堂、唐招提寺、厳島神社など日本が誇る歴史的建造物を修復なさってきた方です。
山崎氏が長年の修復で目が弱り、色の見極めに助手を必要としたことから、馬場氏の復元修復の活動が始まりました。しかし、修復の報酬は低く、生活していくためにデザインの仕事を副業としてやり、ワコールのキャミソールなどのデザインを手がけたとか。
1985年から文化庁の依頼を受け、現在までに50件を上回る国宝や重要文化財の彩色調査と復元に取り組んでいます。
国宝・醍醐寺(京都市伏見区)…五重塔の天井部など、装飾の修復。
国宝・大崎八幡宮(仙台市青葉区)…梁に描かれた竜の装飾画を修復。
三千院(京都市左京区)…国宝・阿弥陀三尊坐座像収蔵の往生極楽院「舟底型天井画」を再現。
平等院鳳凰堂(宇治市)の扉絵を修復。
日本美術院の院友、山口大学客員教授、文化財建造物保存修理研修講師、日本イコモス(国際記念物遺跡会議) 会員。
2016年に 馬場良治文化財修復技術研究所(集古館) 設立
主な受賞歴
- 2018年 中国文化賞受賞
- 2017年 紺綬褒章
- 2019年 文化庁長官表彰
馬場良治の作品
馬場良治の展覧会・個展
2020年9月、山口市のクリエイティヴ・スペース赤レンガで馬場良治展が開催されました。
http://www.akarenga.justhpbs.jp/newpage60.html
2021年以降の個展情報は分かり次第追記します。
馬場良治のアトリエ 地神舎
集古館(馬場良治文化財修復技術研究所)に、アトリエ「地神舎」があります。