人間と密接な関わりをもつ動物のポートレイト写真を撮るシャルロッテ・デュマ。
犬、馬、飼育されているトラやオオカミの撮影は、人間と動物の歴史と関係性を、構図や光、古典的な肖像画のポーズで、絶妙に調和した作品を創り上げています。
ここでは、シャルロッテ・デュマの作品、経歴、展覧会を紹介します。
シャルロッテ・デュマのプロフィール 経歴・学歴
生年:1977年
出生地:オランダ フラールディンゲン
学歴:ヘリット・リートフェルト・アカデミー、ライクスアカデミー
2006年からグループ展、個展を毎年世界各国で開催。現代社会での人間と動物との関係性をテーマに作品を創り続けています。2014年からは、日本全国に現存する在来馬を撮影するプロジェクトを開始。時として不可解な動物たちの顔と体は、不思議な心理的深さを表現していると、定評があります。
シャルロッテ・デュマの作品
https://www.instagram.com/charlotte_dumas_/
身近でありながらヒーロー的であったり、レア感がある動物たちを被写体にしているところに、魅力があります。特別に大きなインパクトを与えたり、意外性は少ない作品ですが、ずっと見ていたいような気持ちにさせますね。
シャルロッテ・デュマの写真展
シャルロット・デュマ展「ベゾアール(結石)」
会期 | 2020年8月27日~11月29日 |
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会場 | 銀座メゾンエルメス フォーラム |
住所 | 東京都中央区銀座5-4-1 |
本展「ベゾアール(結石)」は、デュマの近年の映像作品3点を中心に、動物と人間の関わり合いを再考するものです。ベゾアールは動物の胃や腸の中に形成される凝固物のことで、科学的に証明しうる医学的な現象からできた石でありながら、その存在は、古い伝承の中ではお守りや神秘的な想像と結びつくこともありました。デュマは、馬の撮影を通じて発見した原始の風景を紐解くように、馬と関連する品々や史料との対話を試み、生と死について問いかけます。私たちは、自然の一部として、動物や植物などと共存をすることでしか生きてゆくことはできません。ここで紹介するベゾアールや埴輪、木馬などの品々は、共存の一つの証でもあり、デュマの写真作品とともに、生の儚さをアレゴリカルに伝えてくれるでしょう。 出典:
https://www.hermes.com/jp/ja/story/maison-ginza/forum/200827/