造形作家で、多摩美術大学第7代学長の高橋士郎(たかはし しろう)氏。
1970年代では先進的であったコンピューター制御によるアート作品『立体機構シリーズ』を大阪万博EXPO’ 70 など多くの展覧会で発表。その後、風船を素材として扱った 『空気膜造形シリーズ』を考案、世界各地で展開し、メディアアートの草分けの存在です。
ここでは、高橋士郎氏のプロフィール、学歴、経歴、作品や展覧会をみていきましょう。
高橋士郎のプロフィール 学歴・経歴
1943年生まれ。
多摩美術大学デザイン科立体デザイン専攻し、同大学大学院デザイン修了。多摩美術大学教授を務めました。
1960 年代より作家として活動を開始し、1970年代に早くもコンピュータ制御による作品を「立体機構シリーズ」を制作。先駆的な作品は日本万国博覧会をはじめとする多くの展覧会で発表されてきました。
1980 年代からは空気膜造形によりアー トとエンターテイメントを接続する、風船を素材とした「空気膜造形シリーズ」を考案、世界各地で活動を展開。現代アートが多くの人達に親しみやすい作品を制作しています。
また、多摩美術大学でデザイン研究を先導し、2000年代に多摩美術大学の学長を務め、ユニークで先鋭的な発想教育もしています。
他にもイスラム紋様の研究では世界的に知られ、芸術・研究・教育にわたり活躍をつづけています。
高橋士郎の作品
高橋士郎の展覧会
高橋士郎 古事記展 神話芸術テクノロジー
会期:2020年7月23日〜10月11日
会場:岡本太郎美術館
〒214-0032 川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内
TEL 044-900-9898
https://www.taromuseum.jp/event/
本展は高橋士郎が長年つづけてきた「空気膜造形」研究の集大成として、日本の古事記に挑んだ作品群で構成されます。古代より現代まで、人間が「気」をどのように扱ってきたのか、その全歴史と文化を自家薬籠中のものとした高橋は、古事記のなかに現れる神々の「気宇壮大」を、独自の気膜テクノロジーによって、21世紀に蘇らせます。 出典:岡本太郎美術館