チェコの伝統的な人形劇に、日本文化の感性を加え、世界中で公演を行っている人形劇師の沢則行(さわ のりゆき)さん。
東京オリンピックで東北復興をテーマにした巨大操り人形「モッコ」のデザインでも、沢さんの名前は知られていると思います。
ここでは、沢則行さんのプロフィール、経歴、学歴、賞歴を含めて、作品や公演を紹介します。沢さんの作り上げる人形たちは、小さな操り人形から巨大なオブジェ的なものがあります。取り扱う劇の内容も世界中の古今東西のストーリーで、非常に幅広い分野で活躍しています。
沢則行のプロフィール 経歴・学歴・賞歴
生年:1961年
出生地:北海道 札幌市
学歴:北海道教育大学教育学部特設美術工芸課、チェコ国立芸術アカデミー 演劇・人形劇学部
沢さんは子供時代から人形劇が好きで、『ひょっこりひょうたん島』、『サンダーバード』、『ウルトラマン』が大好きだったそうです。学校で人形劇をやるほかにも、普段から家にある布をつかって、人形を作るほどでした。
大学を卒業して「ひとみ座」に入団。ここでは主に子供向けの人形劇の活動をしていました。しかし、自分の表現したいことと仕事の内容のギャップに悩み、北星学園女子中学校の美術教師に転職。
教師生活をしている中で、こぐま座の館長から、フランスのシャルルヴィル=メジエールに人形劇の大学院の夏のワークショップに参加することを勧められます。ワークショップに参加したことで、その後、チェコ国立芸術アカデミーの演劇・人形劇学部に入学。
卒業後は、講師となり人形美術、演出、出演者となり、チェコを拠点として世界各国で公演をしています。
主な受賞歴と活動
- 1999年「森」でヨーロッパ文化賞「フランツ・カフカ・メダル」を授与
- 2000年 チェコ共和国大統領主催の夏のシェイクスピア演劇祭にて、2一人芝居を上演
- 2001年 「モル・ナ・ティ・ヴァシェ・ロディ!ロミオとジュリエット」を企画制作し、ハンガリー国際人形劇祭でグランプリ
- 2002年 チェコ児童劇団「ティ・ヤァ・トゥル」で演出・美術を担当し、プラハ児童演劇祭で優勝
- 2003年 チェコ・オストラヴァ国際人形劇祭にて、一人芝居「ポハートキィ」が子どものための作品・最優秀賞受賞
- 2005年 脚本・演出・美術を担当した「垣根の裏のオオカミと四つの昔話」がポーランド・カトヴィツェ国際人形劇祭にて最優秀デザイン賞
- 2008年「ポハートキィ」がポーランド・カトヴィツェ人形劇祭で最優秀演技賞
沢則行の作品
昨日、岩見沢で沢則行さんの巨大人形劇を見てきた。なんかもう色々凄いね。子供らにも見せられて良かった。 pic.twitter.com/DqAfqRNfen
— 鷲頭環 (@Washizutama) January 22, 2018
10代から60代までの地域住民約50人が人形劇作家・沢則行さんと3年をかけてつくりあげた「巨大人形劇さんしょううお」再上演プロジェクトのクラウドファンディングがスタートしました。
ご支援をよろしくお願いします。https://t.co/msJ9psFmoz— さんしょううお実行委員会 (@sansyouuo2018) November 22, 2017
沢則行の公演
2020年4月に北海道の江別市コミュニティセンターで、「沢則行フィギュア・アート・シアタ」が公演予定でしたが、残念ながら中止されました。
毎年のように沢さんの人形劇が日本でも見れているので、社会が落ち着きを取り戻したら、また公演を再開してくれることを祈っています。
昨日、岩見沢で沢則行さんの巨大人形劇を見てきた。なんかもう色々凄いね。子供らにも見せられて良かった。 pic.twitter.com/DqAfqRNfen
— 鷲頭環 (@Washizutama) January 22, 2018