陶磁研究家の森由美さん。
戸栗美術館の評議員で、日本陶磁協会では月刊誌『陶説』を編集していたこともあります。
ここでは、森由美さんのプロフィール、経歴、学歴、著書、家族を紹介します。父親や夫も芸術に関わっている人なのでしょうか。
森由美のプロフィール 経歴・学歴
出身地:東京都
生年:1966年
学歴:
- 立教女学院高等学校卒
- 立教大学理学部化学科卒
- 東京藝術大学大学院美術研究科修了(保存科学専攻)
森さんは、戸栗美術館で学芸員として東洋陶磁研究 と展示企画に携わり、日本陶磁協会で専門月刊誌『陶説』 を 9 年間編集。その後、独立して陶磁器や伝統文化に関 する執筆、講演、企画制作などを行っています。
森由美が陶磁に興味をもったきっかけは?
森さんは理学部を卒業してから芸大の大学院で研究をし、化学から陶器の道に転身したのは大きな理由があったのかが気になります。
森さんは子供の頃から理系マインドで、美術方面にはあまり関心がなかったそうです。しかし、実家が骨董品を扱っていたので多くの卓越した陶器は目にしていました。
陶磁器に深く惹かれたのは高校生の時、高松塚古墳を見学したことです。資料館で修復された陶器をみて、美術品の修復の仕事がしたいとおもったそうです。理学部と美術研究科というのはかけ離れたイメージがありますが、大学のときに理学部化学科を選んだのは、陶器の薬品についての知識が得られるからです。そして、芸大の研究室の試験科目が化学という特別なものでした。修士論文のテーマは、焼きものの素材分析で、これが学問として焼きものと付き合う、はじまりとなったとインタビューで語っていました。
戸栗美術館
森由美さんは戸栗美術館(とぐりびじゅつかん)で学芸顧問を務めていらっしゃいます。
戸栗美術館は、実業家の戸栗亨が蒐集した東洋陶磁器を主に保存・展示しています。
1987年11月に旧鍋島藩屋敷跡にあたる渋谷区松濤の地に開館しまし、コレクションは伊万里、鍋島などの肥前磁器および中国・朝鮮などの東洋陶磁を主体として約7000点を所蔵しています。
展覧会、展示解説、サークルなどがあり、子供から大人まで楽しめる美術館です。
住所:〒150-0046東京都渋谷区松濤1-11-3
tel:03(3465)0070
開館時間:午前10時~17時(入館は16:30迄)
金曜日は20時まで開館(入館は19:30迄)
休館日:月曜日
(祝日の場合は開館、翌平日休館)
第4月曜日は、展示室で話ししながら鑑賞できる日【フリートークデー】として開館
森由美の家族
父親 中島誠之助 (なかじま せいのすけ)
『開運!なんでも鑑定団』でおなじみの鑑定士。骨董屋「からくさ」の店主でしたが、「からくさ」は2000年に閉店し、現在、店舗営業はしていません。獣医学士でもあり、伊万里文化大使の称号を持っています。
夫 森高一
1967年、東京生まれ。立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科博士前期課程修了。環境教育施設の企画・運営をはじめ、企業や行政の環境コミュニケーションの現場をつくる環境プランナーとして30年以上活躍しています。NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J)理事、大妻女子大学・大正大学で非常勤講師。日本エコツーリズムセンター共同代表理事。2014年に由美さんと株式会社森企画を設立。
森由美の著書
ジャパノロジー・コレクション 古伊万里
日本を代表する焼き物、伊万里焼。その繊細さ、美しさは国内のみならず海外でも人気を博す。人々の暮らしを豊かに彩ってきた古伊万里の歴史、発展を俯瞰し、その魅力を解き明かす、古伊万里入門決定版。 出典:アマゾン
切り紙 そばちょこ
楽しく古伊万里文様に接することができる切り絵です。
なんとそば猪口を切り紙にした、ちょっと不思議な切り絵シリーズ。実在の古伊万里そば猪口30種をもとに切り紙を制作。小さな器の上で花開いた文様を切り紙で楽しめます。文様の魅力を陶器研究家、中島由美が解説。切り紙は「紋切り型」シリーズ下中菜穂が制作しています。よくよく考えれば、そばちょこには色々な紋が使われています。その日本らしさは紋切りに匹敵するでしょう。そんな和に切り絵で触れてみてはいかがでしょうか?用紙はそば猪口らしく青を100枚セット。型紙は30種類です。古伊万里に触れる事の出来る新しい形ですよね。 出典:アマゾン