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10連休「うれしくない」理由は休めない、苦痛、関係ない?長連休は必要なのか?

ゴールデンウイークが新天皇の即位に伴い、10日の大型休日になります。

この長い休日で、旅行に行ったり、部屋の整理をしたり、たっぷり趣味の時間に費やしたりと、楽しみな人たちが大半だと思いきや、18歳以上の男女2000人に調査したところ、「うれしくない」と言う回答が4割以上も占めました。

時事通信が実施した「10連休に関する世論調査」で、ゴールデンウイークが新天皇の即位に伴い10日連続の休祝日となることについて、4割が「うれしくない」と回答したことが分かった。
「とてもうれしい」9.3%、「まあうれしい」27.2%で「うれしい」の計36.5%に対し、「全くうれしくない」14.8%、「あまりうれしくない」26.2%の計41.0%が「うれしくない」と回答。「関心がない」も21.1%あった。 <出典:JIJI.COM>

単純に考えれば、10日ものんびりバケーションであれば、嬉しものですが、実際にはこの長連休は、私達にとってあまりありがたくないもののような統計が出ています。

どうしてなのでしょうか?

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休めない

いくら10連休だといっても、「そもそも休めない」との回答者が、15%も!

確かに連休中にかきいれ時の業種に人は休めないでしょう。旅行会社、観光地での仕事、連休中の開催されるフェスの関係者、出店者は、普段より忙しい時期です。

しかし、この長連休にかかわらない業種の人たちでも「休めない」理由は「仕事に支障があるから嬉しくない」と回答した人たちは約10%もいました。

10日間も全く仕事を休止してしまえば、業務が滞るのは目に見えています、連休明けの出社後のことを考えれば、山積みのタスクをこなしていかなくてはいけないことを想像するとゾッとする人もいるでしょう。それを思えば、10日も休むことが恐ろしく感じますね。あとで大変な苦労をするぐらいなら、会社が強制休暇を奨励してない限り、連休中も何日か出勤してしごとをこなしていたほうが、無難というものです。

仕事が大好きで、人生で一番大事なことであれば、逆に「休みたくない!」で「休めない」ではないでしょう。

しかし「仕事を休みのが怖い」と言う考えは、常に緊急のタスクに追われている理由も一つだと思います。また10日も休暇を取ることを自分に許可していない人もいるでしょう。働いていないと不安なんです。

この連休になぜ自分が「休めない」のか、その理由をじっくり考えてみてもいいですね。

家事の負担が増えて苦痛

「家事などの負担が増えて嬉しくない」との回答は10%以上。

これはきっと殆どが家庭を持っている女性でしょう。

 連休の過ごし方は「自宅でゆっくり過ごす」と言っている人がやく65%もいましたから、家にずっといる配偶者や子供のために家事が増えるのは当然で苦痛でもあるでしょう。

しかし、このゴールデンウイークの連休は、年末年始の連休と違って、しなければならない行事的なことはありません。10日間も特別なことをせず、家族と一緒にいられる時期は一年のうちでこの連休しかないとも言えます。

この時期、年に一度、おもいっきり家族につくし、いたれりつくせりにしてあげてもいいのではないでしょうか?

また逆に家族に家事をしてもらうという手もあります。勇気を出して、家族に分担を頼んだり、任せてしまいましょう。(この時、してもらった家事の出来栄えをとやかくいうのは、辞めましょうね)

関係ない

仕事をしていないので関係ないから嬉しくない」という回答は28%と、かなり大きく「嬉しくない」理由を占めています。

この「嬉しくない」というのは「特別嬉しくない」ということですね。連休がなくても休めるという自由人で、国の祝日に関係なく自分で休みを決められる人たちでしょう。

ですから「仕事をしていない」と言う人たちの中には、「祝日が休みになるような企業に勤めて仕事をしていない」という意味も含まれていると思います。

またネガティヴに考えれば、「連休だからといって、特にすることも、したいこともないので関係がない」と思う人もいるのではないでしょうか?

やはり、「10日の連休が嬉しい」と言う人たちは、普段、一週間以上休暇を取れない仕事環境にいて、やりたいこと、行きたい場所などがある人に限られ、少数派なのだと感じます。

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長期連休は必要か

「国が主導して長期連休をつくるべきか」の問いのは、「そう思わない」と回答する人たちが約67%もいました。

この回答に、私達の働き方、休み方の変化が見られると思います。

日本の祝日日数は世界一多いですが、実際にこの祝日を完全に休日として仕事をしない人は少数で、与えられた有給休暇を消化することに罪悪感さえ感じています。しかし、こうした働き方、休み方は徐々に変わってきています。

価値観の多様化によって、祝日に休める企業で働く安定した職場を求める人達が減少してきているのと、混雑し料金の高い祝日に休みをとっても、リラックスできない休み、となってしまうので、「家でのんびりする」という人たちが増えてきています。

勿論、子供が学校に通っている家庭は、家族全員で休暇旅行に行くいい機会ではありますが、「休みが好きなときに取れない」という働き方が、自分の人生にとってプラスであるのかを考えるようになってきました。

また「休日」というものが自分にとってどういうものなのか、したかったことをするのか、なにもせずリラックスして過ごすのかと個々の考えも様々なので、祝日が必要な人も少なくなってきています。

今回の10日連休が「嬉しくない」という回答が40%の結果をみて、これからの働き方、休み方を考えさせられるものでありました。

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