能面師として活動する三代目、長澤重春氏。
本記事では能面師、長澤重春氏の2019年 能面教室、経歴、作品、家族を紹介します。
能面とは
能面は、能楽のときに用いられる仮面のことで、一般的には木彫りで彩色します。(近年は和紙の張り子面もあります)
能面の種類は大きく分けると、老人面、女面、男面、鬼神面、霊面の5種類で、細かく分類していくと約240種類もあるそうです。
この種類によって形や大きさも決まっていて、能面作りも昔からの型を忠実に受け継ぎ再現されるそうです。しかし、彫り手は人間ですから、その中でも彫り手の個性がでるもので、能面師によっての違いが面に出てくるそうです。
能楽に使用した面としての記録は、1283年(鎌倉時代 弘安6年)からあり一般的に作られ始めたのは能が盛んになった室町時代、1350年以降になると言われています。
能面師 長澤重春のプロフィール
氏名:長澤重春
生年:1962年
出生地:京都府
能面師 長澤浄春の長男として生まれ、中学を卒業して15歳から父 浄春氏に師事し能面師の世界に入り、21歳でプロとして活動しています。
1985年に 日本伝統文化普及の為、カナダバンクーバー市に一年間留学。
1990年から個展、グループ展を開催し、現在は日本能面協会幹事長を務め、工房やカルチャースクールで能面教室で、能面の普及活動もしています。
長澤重春の家族
祖父は、能面師として人間国宝に認定された長澤氏春氏。面打師としては初めての無形文化財選定保存技術保持者に認定されました。また、勲五等瑞宝章を受章されています。
父親、叔父、そして弟も能面師です。長澤家以外には氏春氏の弟子はいないとのこと。人間国宝の長澤氏春氏の技が家族のみに受け継がれているということですね。
重春氏は結婚なさっているようで、奥様と娘さんがいるようです。娘さんが学童保育で肝試しをするので、1つ目小僧の面を掘ってあげたそうですが、リアルに怖くてボツになっってしまったエピソードもあります。
長澤重春の作品
実に美しく様々な表情が見え隠れする能面作品を、長澤重春氏のサイトで御覧ください。
長澤重春の能面教室
<長澤能面教室>
住所:東京都小金井市中町1-10-19
開講日:毎月第1~3週の(月)12:00〜17:00,18:00〜20:30・(水)12:00〜17:00・(日) 12:00〜17:00
TEL:090-1707-9409
4〜6人の少人数制で見学もできるそうです。
初めて能面を作る人には基本の揃っている「翁」の面からだそうで、是非一度は見学させてもらいたいものです。
また長澤重春の作品は、ネットなどでは販売はしていず、この工房からの購入やオーダーとなるそうです。
