NHKの「びじゅチューン!」でお馴染みの映像作家、井上涼(いのうえ りょう)。
どの作品もツボを抑えていて非常に面白いですね。
本記事では、映像作家、井上涼の経歴、学歴、作品を紹介します。
また展覧会やコンサート、「びじゅチューン!」はどうやって生まれたかをみていきましょう。
井上涼のプロフィール
大鳴門橋に来ました😀 pic.twitter.com/HskB8eLMsN
— 井上涼 INOUE Ryo (@kitsutsukijanai) 2019年3月20日
氏名:井上涼(いのうえ りょう)
生年月日:1983年6月10日
出身地:兵庫県小野市
居住地:東京都
学歴:金沢美術工芸大学デザイン学科視覚デザイン専攻
大学卒業後、広告の会社に勤めてしていましたが、顧客の要望と自分の意志のバランスが取れなくて退社し、2014年からは、アーティスト活動に専念。
小さい頃から芸術に親しんでいたのは、父親が彫刻家の井上直(いのうえただし)、母親がピアノ音楽家だったこともあります。
父親の井上直氏の彫刻も不思議系が多いので、息子の井上涼氏の作品がシュールであるのがわかる気がします。
<受賞歴>
- 2007年 卒業制作作品「赤ずきんと健康」BACA-JA佳作
- 2010年 七尾旅人 / 検索少年 ミュージックビデオコンテストでファイナリスト
- 2012年 – 第24回CGアニメコンテストで「YADOKARI」が佳作受賞。
- 2013年 寿ビデオ大賞で「ハヤシフサイ」が入賞。
こうした映像の他にも、イラスト、漫画、パフォーマンスなど、様々な制作活動をしているます。作品製作の殆ど(作曲、作詞、歌、撮影、台詞、イラスト、編集など)を1人でこなしているところは、かなりの拘りと完璧主義を感じます。
ゲイであることをカミングアウト
井上氏は、自分がゲイであることを2005年、作品を通してカミングアウトしています。
カミングアウトした理由は、やはり自分を偽ってノンケのふりをしているのが辛くなったからだそうです。自分の好きなものを好きと言えないし、苦しい生活から抜け出したかったわけです。井上氏は見た目がゲイの雰囲気も持っていますし、同性愛好者だからといって、彼の芸術に何ら差し障るところはないでしょう。LGBTとの接点をもつ場所になることを目的としたサイト「やる気あり美」のメンバーでもありますから、多くの人たちに、いろいろな愛のあり方を知ってもらう活動も含まれていますね。
「びじゅチューン!」が面白いわけは?
「びじゅチューン!」の題材は、美術の教科書を参考にしていて、子供から大人まで親しみやすくなっています。
実際の作品の内容は、中学生以上なら理解できるでしょうし、小学生にはテンポの良いメロディが覚えやすいでしょう。美術愛好家なら、シュールな発想が完全にツボにはまります。
作品はシュールでありながら孤立したものではなく、誰もがなんとなく共感ができる社会性があるところも好まれる理由のひとつではないでしょうか?
展覧会やコンサートは?
親と子のギャラリー「トーハク×びじゅチューン!なりきり日本美術館リターンズ」
会期 | 2020年10月27日(火) ~ 2020年12月6日(日) |
---|---|
会場 | 東京国立博物館 本館 特別5室・特別4室 |
「びじゅチューン!」でおなじみの「風神雷神図屏風・夏秋草図屏風」、「松林図屏風」、「八橋蒔絵螺鈿硯箱」の世界など、ほんものそっくりにつくられた複製や映像をつかった「なりきり」体験が楽しめます。
詳細情報は、井上涼のオフィシャルサイトを御覧ください。